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日記と眼鏡と。

新しい娘の登場ですっ!

後、PV5000こえましたー。

わー。ありがとー。

お気に入り登録も増え、喜ばしい限りです。


それではお楽しみ下さい


「お姉さまっ、ちょっと待ってください!ローブで耳と尻尾を隠してから外に出てください!」


「え~なんでー?」


室内をぱたぱたと走っているカササギさんに、マスターがローブを持って追いかけている。

端から見れば幼い姉妹がじゃれあっているようにしか見れないが、中身は女子高生同士だ。

なんだか1日も過ぎてないのに時間が立つ程に二人が変わってきたように感じる。

マスターは無理矢理カササギさんを襲ったりしなくなったし

カササギさんに至っては無口でクールだったのに今では可愛く幼くなってしまっている。


(まぁ、そんなカササギさんも素敵なのですが……)


私はとりあえず収集がつかなくなっている二人を止めにはいる。

走り回っているカササギさんを捕まえ、マスターからローブを受け取り着させる。

何故か私がすればすんなり受け入れてもらえる。


(あぁ…マスターの視線が……)


完全にご立腹なマスター。

腕を組み、頬を膨らませている。


(大丈夫ですよマスター。私は二人一緒に幸せにしますから。)


「フユ、肩車してー?」


「かしこまりました。」


私は膝を付きカササギさんが乗りやすいように腰を曲げる。

私は乗ったのを確認すると立ち上がる。


「うわぁー視線がたかーい!」


「…………」


最早見る影もないカササギさん。

マスターは拗ねてしまったらしく私の手をぎゅっと握って離さない。

ふふふ…仕方ないマスターですね。


「3人で仲良くいきましょうね。」


「「うんっ!(しかたないわね)」」


私達は3人仲良くカササギさんの武器を探しに本日2度目の町へ出た――





「――――で、なにこれ?」


「なに?と言われましても……この武器屋までの経緯を私目線で脚色した日記です。」


「……燃やしましょう。こんなもの……」


「あぁっ!?私の日記がっ!?」


「あはは……何か面白いねあの二人。」


「もう恥ずかしい限りです。」


私に話しかけてきたのは町にあった武器屋の店員さん。

銀縁の眼鏡で薄紫の綺麗な髪が特徴の女の人だ。

とりあえず他人の振りをして起きたかったが、3人で入ってきたので店員さんにはバレている。

因みに肩車はされてないからね!


「ねぇ?気になった事聞いていい?」


「何でしょう?」


人差し指を唇にあて、何処か艶ぽいっ表情で店員さんは私に喋りかける。


「きみ…普通の娘じゃないよね?」


「「「?!」」」


一瞬でその場の空気が変わった。

フユは魔力を纏って戦闘モード。

クゥも身構えている。

かくいう私は……


「あ、ぁぅ……」


店員と二人を交互におろおろしながら見ている。


「さて、ここで戦いますか?」


「いやぁ…やめておこうかな?お店壊れちゃうし。無駄に被害だけ大きくなりそうだし……」


あははは…と、笑う店員さん。

だけど、威圧感というかプレッシャーをかなり感じる。

最早、一触即発な3人

そんな3人を止めるべく私は声を出した。


「や、やめよっ?」


「「「…………」」」


何故かこっちを見て固まってしまった3人……

とりあえず威圧感も魔力も感じられなくなったから良いかな?


「あれは………素かな?」


「素というより貴女のプレッシャーで半泣き、身長差からの上目遣いのコンボですね。」


「お姉さま…帰ってもふぎゅーしたいです~」


なんだか3人で集まって仲良さげに話している。

私だけ仲間外れみたいで寂しい。


「そういえばなんでお姉さまが違うと気づいたのですか?」


クゥが思い出したようで店員さんにたずねている。


「んっ……とりあえずここで話さない方が良いかな?ちょっとついてきて?」


店員さんは店の奥に私達を呼ぶ。

一度クゥとフユを見るが「いきましょう」との事

私達は店員さんの後を追いかけ扉をこえた。


「うわぁ………広い。なんで?」


扉の先には一軒家の中とは思えない広さの何もない空間が広がっていた。


「【空間作成エリア・クリエイト】……珍しいですね。」


「えり……なに?」


とりあえず隣にいたフユに訪ねる。


「最上級魔法の1つですよ。外からの障害を全く受けない別の空間を作る魔法です。まさか出来る人がいるとは……」


そんなに凄いんだ。へーと声を出して驚いた。


「あはは…男なら覚えておきたい魔法でしょ。」


「………えっ!?男の人なの!」


しまったぁと、そんな表情の店員さん

見た目は完全な女性

胸もあるし…


「いわゆるネカマですね。」


「仰る通り。弁解はしないよ。」


やれやれと一息つく、店員さん

ネカマ…あっ!


「もしかしてF・Oの件で来た人?」


「お姉さま……気づいてなかったのですか?」


「今、解ったよ。ふーん……だからかぁ」


とりあえずもうフードは必要ないと思うので脱ぐ。

あー!自由に尻尾がうごかせるー!


「うわぁいいなぁ……狐っ娘だぁ……尻尾もふもふ……」


目がキラキラして近寄ってくる店員さん


「ちょっとストップ!後で好きなだけ撫でさせてあげるから話をしましょう。」

私の前に立ち塞がったクゥ


「……そうですね。楽しみです……あっ、適当に座ってください。」


店員さんがそういうとソファーが3つだけ現れた。

……?3つ?


「あっ、お姉さまは誰かの膝の上です!」


そういっていち早くソファーに座るクゥ

はっ!と気づいたときには店員さんも、フユもソファーに座っていた。

これは………


「さぁ…どうぞお姉さまっ!」


決めなきゃいけないかな?

誰の膝に座らせましょうか?


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