身に覚えの無い部屋。
初、ご指摘頂きました。
リア妹ちゃん何処いった。と言われたので
本編登場(お姉ちゃんとの絡み)は暫く先ですかちょっとだけ書きましたー
リア妹ちゃんの行方です。
前話とは時間軸とか異なります。
目が覚めたらそこは豪華なベッドの上でした。
私、葵鷺 夢はF・Oにお姉ちゃんとログインした。
しかし、今いる場所は知らない豪華な部屋。
あたり一面に様々な縫いぐるみが散乱し、可愛い物好きな女の子の部屋だと解る
そんな部屋観察をしていると、一人の少女が入ってきた。
「おはようございますお嬢様。」
礼儀正しくペコリとお辞儀する少女
その少女耳は長く所謂【エルフ】といえば解るだろうか。
魔法技術に優れ、近代技術に疎いそんな種族の少女だ。
その、エルフの少女はメイド服を身に纏い
蒼く綺麗なスカイブルーの瞳
髪は綺麗な金色で、前髪をおろし後ろは高い位置で縛っている。
それに、強調しない程度の適度な凹凸
私が思う美少女メイドだった
そんなメイド少女が私の事をお嬢様と呼んでる。
「なにこの嬉しい状況!」
「お、お嬢様っ?!」
私がいきなり叫んだせいでびくっと、身震いしたメイド少女。
か、可愛いぃ……
「ねぇ?名前は?」
「私の事をお忘れですか?!……うぅ、ミリィですよぉおじょーさまぁ~。」
涙目うるうるなミリィ。
なんだろー抱き締めたくなるのは必然だよ!。
「あぁ…可愛いっ!」
つい、衝動にかられてミリィちゃんをベットに引き込んでしまった。
「っきゃっ!?お、お嬢様?い、いけません!私とお嬢様は、使用人と主の関係……結ばれる事は出来ないのです。それでもお嬢様が良ければ……」
一人で盛り上がるミリィちゃん。
とりあえず人形を私の変わりで入れ替え、私は部屋から出た。
うんさっきまでのはちょっとした冗談。
私が一番好きなのはお姉ちゃんだからね!
「【イチ】いる?」
「イマスヨ~」
目の前に現れる小さい蛍の光のような球体
【簡易精霊】と呼ばれる【精霊使い】という職業の使い魔で、主人の側で簡単なサポートをするのが役目だ。
「イチ…ここの位置と、さっきからメニューが開けない原因究明。後お姉ちゃん分補給したい」
とりあえず知りたい事、やりたい事をイチに伝える。
何時もは簡単に行動に起こしたり答えてくれるイチだが、今日は遅い
「………ココノイチハ、チズガチガウカラワカラナイヨ~?」
「地図がちがうって……どうゆう意味?」
「シラナイ。アト、ココマエトチガウカラ……メニューモムリ。」
「前と違うって……なにそれ?」
「ンー。ナンダロネ?」
「あぅぅ…役に立たない~」
「……ソレハシンガイダヨ」
「だったら役に立つとこみせてよ!」
「…………」
イチから返事がない。
暫くして……
「ワカッタ。」
「何が?」
「ココ、ベツセカイ。エット……イセカイトリップ?」
「………それ何処からの情報よ。」
「シラナイヒトガ、ソウツタエナサイッテ。キレイダッタヨ?」
ふよふよと上下に揺れるイチ。
結局、異世界トリップという信頼性の乏しい情報だけ手に入った。
「迷ったね。」
「【リャナ】ハヨクマイゴナルネ~」
イチを呼び出してから暫く廊下を歩いているのだが……一向に外に出れそうに無い。
あっ、【リャナ】は私のプレイヤーネームだよ?
「ねえ……ここ破れないかな?」
私はコンコンッと窓を叩く。
「ソコハダメー。マホウガカケラレテルヨ?」
「……あれ?イチ【魔法感知】なんてついてた?」
「サッキモラッター。」
嬉しそうに漂うイチ
さっきといえば異世界トリップとイチに伝えた人?
………あーなんか面倒になってきた。
「そぅ……まぁいいや。出口解りそう?」
「……シラナイ。」
「使えない……」
窓の破壊を諦め、また廊下を散策することにした。
「待ちなさいっ!」
「待ってくださ~い!」
私は今、メイドさんに追いかけられている。
何故かって?
知りません。
「あぁもう!なんでなの?私はお姉ちゃんと合流しなきゃいけないのに!」
追いかけてくるのは二人
自室らしき部屋に来たミリィともう一人は知らない少女。
ミリィのように、大人しい感じはなく、逆に元気が有り余っていそうな娘だ。
「お嬢様!早くお部屋にお戻り下さい!」
「嫌っ!私はお嬢様じゃないし!お姉ちゃんを探さなきゃ!」
連絡もとれない今、実際に外に出て見つけるしか会う方法はない。
「我が儘を………今は侵入者が入っていて危険で――お嬢様っ!」
「っえっ!?」
私が走る先
その、廊下の先には1つの人影があった
両手には剣を持ち、黒く光る鎧には首より上が無い。
「………」
鎧は私を認識したのか剣を構え、向かってくる。
ヤバい。
そう思い足を止めると、ミリィと元気っ娘が私に追い付き前に出た。
「お嬢様っ!下がってください。あいつの狙いはお嬢様です!」
「メリィちゃん、壁っ!」
「解ってる!【アイス・ウォール】」
メリィと呼ばれた少女が魔法を唱えると、廊下を塞ぐように氷の壁が出来上がり道を塞いだ。
それを確認するとミリィとメリィは私の所に来る。
「多分その場しのぎしかできませんので早く戻りましょう。」
「お嬢様。なんで逃げたんですかぁ~」
ミリィとメリィの二人に両手を固められ、私はあえなくもといた部屋に連行されてしまいそうになる。
「リョウテニハナ?」
「イチ、今は使うときじゃないよ……」
二人には見えてないのかイチは気楽に話しかけてきた。
「リャナ、ナラニゲレル。ナンデ?」
「状況把握……。」
抵抗しない理由を伝えるとイチは、
「ナラ、ナニカアッタラネ」
そう一言残し消えてしまった。
用語解説
【エルフ】
外見的特徴として耳が長い。
魔法に優れ、上級魔法も詠唱無し。魔法名単体での使用が可能
エルフとしてのプライドが高く他種族を見下す癖がある。
【イチ】
リャナ(夢)の簡易精霊。状態は光の球体
とある人にいろいろ貰った。
【簡易精霊】
思い描く姿は己が作り出す。魔力で出来ており、主人の魔力を供給する
【精霊使い】
その名の通り、精霊と契約することが出来る職業
自分のレベル以上の精霊は所持不可
【リャナ】
葵鷺 夢のPN
種族でエルフを選んだ際に、何処かで見た『リャナン・シー』から上だけ3文字とり命名
淫魔の事だとは知らない。
【魔法感知】
読んで字の如く、魔法に気づいたり、解読したり、効果を調べることも可能
【アイス・ウォール】
氷を壁のように突き上げる攻撃魔法。その攻撃としての方法とは別に、敵の進路を塞いだり盾としても活躍中。氷の上級魔法
以上用語解説でしたー
感想、ご指摘どしどし待ってます!