盗賊Avsフユ。
どうだろう…
うまくかけた自信がない……
でも楽しんでもらえれば嬉しいです。
「マスター……カササギさん達が心配です。」
「そんな事いっても……前のアイツを倒さない限り向こうには行けない。」
二人の前に立ち塞がるのは先ほどまで盗賊Aだったモノ
その巨体は炎に包まれ、赤い眼光が二人を睨み付けている。
【イグニス】
本来は武器に使用する上級魔法で、対象に火の精霊を纏わせる。F・O内では武器のみだったが……
「ガァァアアアア!」
どうやら人に使うと言葉を失い、回りを破壊し尽くす巨人に変貌するらしい。
この魔法が使えるのは【魔剣士】と呼ばれる上位職業だ。
テナの実力がわからない以上、カササギを守りながら闘うのは危ない
どうするかクゥが策を練っていると巨体が動き出した。
炎を纏ったその体は通った後を灰にかえる。
「マスター……こいつは私が一人で片付けます。」
クゥの前に出たフユは、魔力を込めた拳を巨人に撃ち込もうとする。
しかし、巨人も前の事は覚えていたようだ。
フユの拳に炎の拳を向かわせた
ドンッという鈍い音が拳と拳がぶつかった
その間に、フユは直ぐにクゥを扉へ急がせる。
「っ!今のうちですマスター!」
「フユっ!……解ったわ。先に行ってるから」
クゥは巨人の横を抜け、カササギ達がいる部屋の扉へ消えた。
「ガァアッ!」
扉がしまった途端、耐えきれなくなったフユの体が吹き飛ぶ。
巨人はそれを確認すると自らも扉を越えるべくそちらに足を進める。
「…………待ちなさい。」
「ガルゥ…?」
フユの右腕は肘までが真っ黒に焦げていた。
力無く垂れ下がった右腕を抑え立ち上がったフユ
「アナタの相手は私だぁぁあああ!」
フユは右腕を引きちぎり走り出す。
そして左手に魔力を纏わせる。
(拳で撃ち合うのは得策じゃない……ならっ!)
左手に纏っている魔力を撃ち込むから、切り裂くへ変化させる。
蒼白く浮かび上がる剣状の魔力
巨人もそれは危ないと思ったのか、フユと同じように炎で剣を作り出した。
「うぁああああああっ!」
「ガァアアアア!」
振り下ろされる炎の剣
それとぶつかる蒼白い刀
バチバチと、火花が散り力が辺りに飛び散る。
ピキッ――
フユの剣にヒビが入る。
「ガァアッ!」
巨人はもう一押しと剣に力を込め、
パキンッ――
フユの剣は折れその抑えを失った炎の剣がフユにせまる
「っぅ!」
炎の剣を避けるため巨人の懐に飛び込む。
巨人の体からでる炎でフユの体は徐々に焼けていく
「ここだぁっああ!」
瞬時に剣を再構築。
そして下から一気に切り上げた。
「グギャァアアアア!」
巨人の体は真っ二つに切り開かれ、断末魔をあげてその場に倒れた。
巨人の回りの炎は消え、真っ二つの盗賊Aの死体が現れる。
「………いかなければ」
盗賊Aの死体には目もくれず、クゥの後を追いかけ扉を開いた。
分かりにくかったりしたら教えて下さい。
がんばってなおしますっ!