表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

来るはずだった転校生が死んだ12

 教室のドアに手を掛けると、前より、活気があるように感じた。どうしたんだろうと思い、ドアを開けると、最初に元気な顔でりんが走ってきた。りんに、おはようと言いかけた途端、


「カップル誕生だー!!」


 クラスの男子の一人が声をあげた。え!誰々?叶翔とほのかだよ!


 私は絶望した。りんに顔を向けると、りんは打ち砕かれた顔になっていた。そこから徐々に弱っていくように唇に力を込めていた。


「信頼してたのに」

 それだけゆうと、りんは私と顔を合わせずに逆方向に逃げようとした。


「待ってよりん!」


 私はりんの細い腕を強く握った。りんは私の腕を話そうと力をかける。


「ねえ、私の話を聞いて!誤解だよ」


 朝からこんな大きな声を立てたくなかったが、今いうざる終えなかった。一体、誰かそんなことを?


 だが、りんは動きを止めない。数秒経って、りんは力を抜いた。一瞬安心したかと思うと、りんはまた口を開いた。


「今までのような関係にはなれないけど、応援してるよ、遠くでね」


 全ての感情が抜けるように心臓が飛び上がった。どうしてそんなこと言うの?私の力が弱まったのに反応したのか、私の手を解き逆方向に進んでしまった。


 何もかもぐちゃぐちゃになった。どうでもいいと思った。だが、親友を男子一人のことで失ったのが、辛くて、辛くて。心が痛いまま、席についた。


「おー!叶翔がきたー!」


「おめでとう!」


「めっちゃ笑顔やん!」


 私は叶翔のことを見ることができなかった。うざい。なんで夢が叶ったように笑っているんだろう。どうして、嬉しそうに。


「ほのか」


 叶翔の声がした。緊張しているような細い声。


「ごめん、なんか向こうが勘違いしちゃって」


「いいよ、付き合おうよ」


 りんが、応援するって言っていた。私が叶翔と付き合ったら悲しむに違いない。その顔を見たいと思う悪意が襲いかかってきた。叶翔の顔を改めてみると、嬉しそうな顔をしていた。


「ごめん、めっちゃニヤけちゃった」


 そう言うと、叶翔は男子たちのところに向かった。

 また、後悔した。付き合うなんてやっぱり言わなければよかった。後悔があとになって押し避けてきた。こんな自分が嫌いだ。


 その後は恥ずかしくて、話せない。話したいけど話せないなど理由のわからないことを言ってきた。なにが恥ずかしいんだ。めんどくさい。

 それなのに、夜になるとラインで、今日もかわいい、ほのかと話したかった。目をあわせることができない。そっちから話しかけてほしい。などなど、学校では絶対に言えなさそうな言葉を送ってきた。私には理解ができなかった。あの時の告白の勇気はどこへ行ってしまったんだ。これから私は叶翔の彼女?


「そんなに彼氏の愚痴を言うのに、どうして今も付き合ってるの?」

次回、ほのかが決めた決心とは――!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ