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キミのあのとき

作者: Soraきた

キミの「あのとき」とは

いったい、どんなときのことだろう


月夜の砂浜のとき


たまたま立ち寄った

ヨットの帆、遥か上空に

くっきり見えた明るい月のこと

キミが三日月に似ていると言ってた


曇りがちな空に押されるようにして

泣きべそを描いたように

不機嫌そうな月のとき

いくつかあるね


星が見える場所まで車を走らせた

じゅうぶんに星も月も見える場所まで

月もその影も

ボンネットに映し出された

まるで作り物のような月のとき


初めてキミの手を握った

僕の視線は、あちらこちらに

他の恋人たちに混じりながら

慣れていないな、と

恥ずかしさだけが残り

頬が紅く染まってから

どうしようもなく見上げた月夜のこと


キミの「あのとき」は

それのどれとも違っていた

ただ、特別だよとささやきながら

あのときを教えてくれた

まだそれほど遠くない思い出に

残っていること


凍えそうな月を見て

僕達はやさしさ以外の

何を想うのだろう・・

凍えそうな月の代わりを

探すことはできないけど

やさしさなら

キミが言う、あのとき以外で

いつでも探すことができるのかな








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