六話 レベル上がりすぎだろ・・・。
第六話です!
楽しんでいただけたら幸いです。
俺は異世界初の勝利をもぎ取った後、梨里の周りにあった結界を解いた。
「勝ったぞ〜、って、なんで泣いてるんだ?」
「・・・え?透・・・?」
「そうだけど・・・、どうし・・・って、うぉ!」
梨里が泣きじゃくりながら飛び込んで来た。
「急にどうした!?」
「だってぇ、透が死んじゃうと思って・・・」
むっ、不謹慎なことを言うなよ。まぁ実際、《我武者羅》ってチートスキルのおかげなんだけどね。
「というか、念の為ここから離れとくか。おおきい大きい音だったし、クラスメイト達が来たら厄介だしな」
「う、うん。・・・あれ?ドラゴンの死骸は?」
「・・・あ〜」
・・・言えない。《アイテムボックス》の中にあるとは。
「・・・逃げられたみたいな?」
「嘘だ。倒れる音がしてから、他の音聞こえなかったし」
誤魔化せなさそうだ。仕方ない。一部だけなら大丈夫だろう。
「今から言うことは他言無用な?」
――数分後――
「何だろう、チートじゃない?」
「ああ、女神にデタラメ認定は受けてる」
俺はスキルの一部だけを話した。しかし、梨里は思いのほかあっさりと納得していた。
「というか、透はドラゴン倒したならレベルとか上がってるんじゃない?」
「そうかも。見ていい?」
「いいよ。周辺の警戒しとくね」
俺は梨里の許可をもらい、〈ステータスボード〉を開く。
相良 透 〈Lv〉192
〈HP〉13450 〈MP〉6420
〈加護〉神々からの祝福
〈××××××〉《×××××》《×××》
〈ユニークスキル〉《アイテムボックス Lv.Max》《鑑定 Lv.Max》《結界 Lv.35》《武神 Lv.10》
〈スキル〉《疾走 Lv,20〉《身体強化 Lv.20》《気配察知 Lv.15》《回避 Lv.15》《我武者羅 Lv.10》
《統合 Lv.10》《魔術 Lv.5》《不意打ち回避 Lv.5》《千里眼 Lv.5》《飛翔 Lv,1》
〈剣技〉《鬼神》《剣聖》《見切り》
〈魔法〉《元素魔法》《強化魔法》《蘇生術》《回復魔法》《デバフ魔法》
〈耐性〉《状態異常無効》《耐熱》《耐寒》
〈称号〉《竜殺し》
・・・レベル上がりすぎじゃね?しかも、〈ユニークスキル〉の上に、謎のやつがあるんだが・・・。というか、《鬼神》を消費したと思ったら、《剣術》の方を丸々いかれたみたいだ。まぁ、〈剣技〉は残ってるみたいだし問題ないか。
とりあえず、他にも突っ込みたいところがあるけど、とりまスルーするか。
「確認終わったぞ〜」
「お!どうだったの?」
「さらにチートがましたとだけ言っとく」
その後、梨里と二人で森を歩きながら散策していた。そのときにゴブリンやオークなどの魔物が現れたが、ドラゴンより圧倒的に弱いので、瞬殺。
そしてついに・・・。
「森から出られた・・・。」
――ついに森から脱出した。――
まさか透のレベルがあんなに上がるとは・・・。
さて、ついに森から脱出した二人ですが、この後どうなるのか・・・。
良かったら次の話も見ていただけたら嬉しいです。