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異世界転移〜クラスで最弱だったけど、転移したら最強だった〜  作者: むう
一章 なんか最強らしいんですが?
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一話 日常から非日常へ

初めての長編作品になりそうです。どうか応援お願いします!

「おーい、ジュース買ってきてよ、パシリ君」

 パシリ君と呼ばれたのは、俺、相良透だ。俺はいつも意志が弱く、パシリにされたり、雑魚陰キャとも呼ばれている。そんな俺が朝登校して席についた途端、クラスの不良が言ってきた。

「・・・わかった。何を買えばいい?」

 いつものことなのでことなので諦めて席を立ちながら聞く。

 

――その時だった。教室の真ん中あたりから突然変な模様が浮かんできている。

「なんだこれ!」

「ちょっ!なにかのドッキリ!?」

 クラス全員が戸惑いの声などを上げる中、俺はドアや窓をあけよ開けようとするが、

「・・・なんだこれ!?全然開かない!」

 そうしてるうちに教室が光に染まり、意識を手放した。


「・・・さん、皆さん!起きてください!」

 見知らぬ女性の声が聞こえ身を起こすと、白い部屋にいた。・・・いや、白い空間、といったほうがいいか。というか、この女性といい、この空間といい、何が起きてるんだ?

 冷静に考えているうちに他のクラスメイトも起き上がってきている。

「・・・ここはどこだ?」

「ちょっとー、ドッキリなら帰りたいんですけどー」

 クラスメイトが不満を言ってる中、女性が手を叩くと静かになった。

「みなさん、急にすみませんね。色々あって君たちは転移することになってます」

「・・・は?何言ってんのこの人?」

 クラスの不良がそう漏らすとその女性は指パッチンし、

「静かにしてくださいね?」

 というと、不良、もとい他のクラスメイト達も喋られなくなっている。しかし、

「あの〜、何で俺だけ口封じられてないんですか?」

 というと、その女性は焦ったように「え!?」と言っている。

 「というか、この場所とかの説明とか・・・」

 いきなりその女性が剣のようなものを向けてきた。

「貴方・・・、何者?」

 ――どういうことだ?なぜこんなことに?

「え!?俺なんかしました!?」

 というと、

「惚けないで!女神の私の魔法を無効化するなんて、あり得ないのよ!」

「・・・はい?」


 ――数分後。その女性は俺に謝っていた。なんでも、女神の魔法が効かなかったのがあり得なかったらしい。問い詰められているときに俺が、

「魔法?よくわかんないですけど、もう一度かけてみるとか、色々・・・」

「あ、そっか。《ステータスオープン》」

 何やら変なボードを見ている。気になるが、その前にクラスメイトだ。大丈夫そうかなと見てみると、案の定、泣いている人や、憤慨してる人(まあ、不良くらいだけど)、その他・・・。

 そんなことを考えていると、女神とやらが、

「君、凄いね。《ギフト》がこんなあるなんて・・・」

「《ギフト》?」

 よくわからず聞き返したが、その時、女神が指パッチンし、他のクラスメイトが喋れるようになった。その後、女神によると、

「実は神の回路で不具合が起きてね、君たちは転移することになったの。異世界に」

 クラスメイトたちが驚き、喚く中、俺は《ギフト》という言葉が気になっていた。その時、女神がまた手を叩き注目を集める

「さて、君たちには悪いことになったし、今から神々からスキルの《ギフト》を渡す。というか、もう持っている。《ステータスオープン》と言ってみて」

 クラスメイトが次々に《ステータスオープン》と言っていき、ボードが宙に浮かぶ。

「なにこれ?剣聖?なんか強そう!」

「私は魔術師!」

 など、強そうな名前がぞろぞろある。俺も確認しようと思い、言おうとしたら、不良がやってきて、

「クラスの雑魚パシリ君はどんなステータスかな〜!?」

 とクラスの全員の視線を集める。どんなステータスでもいいやと半ば諦めて、言った。

「・・・《ステータスオープン》」

 俺のが出てくる。しかし、

「何だこの大きさ!?そんなにスキルあるのかよ!?」

「早く教えろよ、雑魚陰キャ!」

 と口々言ってくる。どうやら他の人から見えないようだ。スキルを言おうと口を開けようとすると、頭の中に声が聞こえた。

(君、そのスキルたちは言わなくていいよ、そんな低俗な奴らに)

 どうやら女神のようだ。とりあえず、「色々・・・」と答えておき、女神がまた手を叩く。

「みんなスキルは確認したようね。じゃあ、そろそろ転移いてもらいます。」

「ちょっ、いきなり!?」

「異世界でどうしろと!?」

 色々文句が飛び交う中、女神は冷静に言った。

「転移したら腰にある収納袋に色々あるから、それで頑張ってね。じゃ、がんばって〜」

 女神はそれだけいうと転移を施した。・・・俺以外のクラスメイトを。

「さてと、君には転移する前に言わなきゃならないことがあるの」

「言わなきゃならないこと?」

 どういうことだ?言わなきゃならないことがあるって、そんなにスキルもっていることが不安なのか?

 そう思っていたら思いもよらぬ発言をされた。

「なんか、君のステータス、最強なんだよね・・・。それも私のほんの少し下ぐらい」

「・・・え?」

 沈黙ができる。しかし、すぐに、

「じゃ、異世界頑張って〜」

 と転移されられた。そのときに俺は叫んだ。

「――なんで最強なんだよ!?」

 そして、俺は意識を手放した。

最強のステータスと言われ、その理由を聞かされずに転移させられた相良透はどうなるのか!?

よろしければこれから応援お願いします!

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