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剣王転生〜剣を捨てた最強の剣王は、生まれ変わって剣を取る〜  作者: 農民ヤズー


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とある坊ちゃんの思い込み

 俺はこの世界の主人公ヴァン・クレイグ。元々はこの世界とは別の場所で生きていたけど、事故で死んで今の俺として生まれ変わった。そんである日突然そのことを思い出した。

 だが、そうして思い出してみると、この世界について気づいたことがある。それは 、この世界が小説の世界だってことだ。


 その小説『剣と魔が交わる時』では、名家の生まれで才能あふれる主人公のヴァンが、努力して強くなって、仲間と苦難を乗り越えて魔族を倒し、人の領域を取り戻す、という大雑把に言えばそんな内容の物語だ。大日本皇国で大ヒット! ってわけじゃなかったし、世界で言えばもっと無名の本だったけど、俺の中では大ヒットだったお気に入りの小説だ。


 そんな小説の世界のヴァン・クレイグとして生まれ変わったんだから、俺も主人公として輝けるってことだよな!


 そんなわけで、俺がまずこの世界でやるべきことは……うーん。物語を忘れないように、思い出せるものを今のうちに書き出しておくことか? あとで剣王の遺産の場所とか忘れても困るし、そうしとくか。


 でも、やっぱあれだよな。一番欲しいのは遺産よりも秘伝書だな! あれがあるおかげでヴァンは魔法剣士として他の奴らよりも強く覚醒することができたんだから。


 つっても、秘伝書ってどんなこと書いてあるんだろうな? 小説の中では少ししか出てこなかったし、確かあれって当時の文字で書かれてるんだろ? 俺、読めるかなぁ?

 ……やべえ。もし秘伝書を手に入れても読めなかったら意味ねえし、勉強しておこう。幸いなことに、俺は『正剣の一』って呼ばれてる名家クレイグ家の出身だし、勉強したいんだって言ったら教師を用意してくれると思う。

 まあ、今までの俺は勉強をあんまりしてこなかったみたいだし、いきなり勉強したいなんて言い出したら怪しまれるか?

 うーん……まあ、大丈夫だろ! だって俺は主人公なんだし、なんとかなるさ!


 そうやって勉強して、剣王家とも仲良くして、他の『正剣』三家とも仲良くして、『偽剣』三家は敵に回るから程々の付き合いで……

 あー……あの辺ってどうなってたっけ? 最終的な結果は覚えてるけど、細かい描写や流れまでは覚えてないんだよなぁ。なんか面倒な事情があった気がするけど……

 おっと。なんにしてもまずは書き出さないと。せっかく思い出しても忘れちゃ意味ないからな。


 確か……『偽剣』の一つに家出した娘がいたんだよな。で、その娘が息子を連れて戻ってくる。それが俺と『偽剣』が敵対するきっかけになる、んだったはず。


 でもそれも俺達が十三で剣魔学園に通うことになってからだから、まだあと五年ある。それまでの間は何事もなく平穏に進むはず。だって小説には何も書かれてなかったし。何か幼少期に起こった出来事があったら書かれてるだろ。


 だからあと五年は何もないはずだけど、将来何が起こるのか知っている俺としてはただ漫然と暮らしているだけとはいかない。将来のために今のうちから準備をしておくのはアリだと思う。


 なんだったら今のうちから秘伝書とか探すか? ……いや、でもあれって確かどっかで道場開いてた剣術家が死んで、その倉庫に入ってたのを息子が売り払ってそれを偶然見かけて買い取った、とかそんなんだった気がする。今のうちに行ったところで、まだ本人は死んでないんだし、未来であなたは死ぬので本をくださいとも言えるはずがない。仕方ないから秘伝書は今は諦めるか。


 でも、将来ヴァンが覚えるはずの技を今のうちに覚えておくことくらいはできるはずだ。

 たとえば、まずは魔力の操作。これができれば他の技だって再現することができるようになるかもしれないし、もし本来覚える場面よりも早く覚えておけば、違った技を覚える機会があるかもしれない。


 そんじゃあまあ、覚えてることの書き出しや今後の方針についてはこんなところで、とりあえず剣を振りに行くか! 記憶では剣を振ってた記憶あるけど、実際に〝俺〟が剣を振るのは初めてだし、向こうにいた時は剣なんて振る機会なかったからな。結構楽しみっていうか、うん。やっぱワクワクするよな!


 剣の他に魔法もあるし、どっちも覚えれば魔法剣なんて使えるようになるんだ。

 そうやって魔法剣も極めれば、大昔の剣王みたいに一人で戦王杯に勝って英雄になることだってできる!


 実際、物語ではヴァンは魔法剣士として成長して、剣王の再来とか言われたし、未来のことを先取りできる俺だったら剣王以上って言われることだってできるんじゃないか!?


 くう〜〜〜! こりゃあもう、やるしかねえよな!

 俺はこの世界の主人公で未来の剣王! ヴァン・クレイグだ! 剣も魔法も、極めてみせるぜ!

本日は少し短いので、十二時にもう1話投稿します。

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