つくね

「先に帰るから。つくね。買ってきてちょうだいね。あとは好きなもんでいいよ」

「ほほ　ほほ」

ぱたぱたぱたぱた

赤い色のうちわで焼き鳥焼いてる

小気味いい音　おいしそう

「ほほ　ほほ」

白い煙といいにおい　おいしそう

ここは焼き鳥屋さんです。

「どれもおいしそう。あ、今日は、おつかい頼まれたんだ。つくね、つくね。おばちゃん、つくね２つと。あとはどれにしようかな…」

つくね　もも　むね　皮　ねぎま　ささみ　

なんこつ　砂肝　レバー　…

「うーん…」

串にささった、おいしそうな焼き鳥たくさんならんでる。

「おい、つくね。つくね。あと、どれにする？」

「…うんうん…」

「おばちゃん、これとこれください！」

「ほほ　ほほ」

焼き鳥屋さんをあとにして。

追いつくね。

おいついた。

「どれどれ。何買ったの？」

「あのね！」

笑顔で手をつないで、スキップしながら帰りました。