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カリグラファーの美文字異世界生活   〜コレクションと文字魔法で日常生活無双?〜  作者: 磯風
第二章 慣れてくるといろいろあるものです
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71.5 コデルロと職人達

「さて、皆さん、今日はお疲れ様でした。いかがでしたか?」

「タクト君……凄い体力ですね。あれだけ魔法を使って、あんなに普通に動けてるなんて」


「本当ですねぇ……みなさん、どうですか? 燈火の作り方は?」

「どうもなにも、今までとは考えられない魔法の使い方ですよ、コデルロさん」


「そうね、私【加工魔法】ってもっと単純なものだと思っていたわ」

「私もです……技能と組み合わせるなんて思ってもいませんでしたし、やり続けるには、魔力が相当いると思います」

「ふぅむ、いきなりの量産は難しそうですね」


「流れ作業で、決まった工程だけをひとりひとりが受け持って作った方が、効率が良さそうです」

「ひとつをひとりだけで完成まで仕上げるとなると、もの凄い負担ですし何より仕上がりにばらつきが出ると思います」

「それを……タクトくんは、ひとりでできるわけですか。なのに魔法師とは、もったいない」


「ええっ? 魔法師なんですか? 鍛冶師とか錬成師ではなくて?」

「技能はあるようですが、彼は付与魔法師ということですね」

「なるほど、魔力量が多いのはそのせいですか。でもあれほどの技能、熟練の錬成師と変わりませんよ?」

「全く品質の変わらない小燈火を十三日ほどの間に十五個、ひとりで作り上げたそうですからねぇ」


「うわ……私達だと全行程をひとりでやったら、多分二日で一個がやっとですね」

「ううむ、やはりひとり一、二工程で流れ作業がいいですねぇ……そうすると最低人数は……」

「おそらく、二十人は必要です。交代も含めると。かなりの人数になりますね」


「……臣民用の量産は、今は諦めましょう。人件費がかかりすぎます。特注で上流階級向けに作り始めて、技能を持つ者が揃ったら体制を変えていきましょうか」

「それが良いと思います。こんなに細かい作業と高度な魔法を使っているのに、あんなに安価な方がおかしいですよ」


「さっき、竹を欲しがっていましたよね? 何に使うんですかね、あんなもの」

「形状や太さまで指定されましたからねぇ……私には見当もつきませんが、何か新しいものができてきそうです」

「興味ありますね。彼の作る物はどれも精度が高そうです」

「皆さんはこの町に留まるのですから、いち早く情報が掴めますね。よろしく頼みますよ」


「ええ、タセリームさんにばかり、あの才能を独占させるのは癪です」

「あの身分証入れ、うちで作って売りたかったです」

「まったくだぜ。あの金属部分の素材、うちでも扱いがないものだった」

「きっと彼がこの町の鉱石から例の『分解』で取り出したのね。新素材をああも簡単に製品化するなんて驚きだわ」



「彼にとってはなんということのない作業なのでしょうねぇ。本当に、もったいない」

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