序章 無題
主人公、大学生の悟は歴史を研究しながらも、在家僧として日々勉強と修行に追われる日々だったそんな日々がある日突然変わっていったのだ…。
序章 無題
(……)
(……騒がしい、何事だ)
自分の目に映っているのは、歴史ドラマで見るような合戦だ。歴史ドラマを見すぎたのがいけなかったのだろうかと、思っていたのだがドラマを見ているにしてはあまりに再現されすぎている。見ていられないほどの愚かで残虐、血生臭さ、まさに地獄絵図その物である。同じ人間が、ここまで鬼になれるものという事に恐怖を感じる。そうぼやぼやしているうちに自分にも刃が襲い掛かる、しかし動けない、恐怖を通り越している。抵抗できる余裕もないそのうちに恐怖で
「はっ」
それは一瞬にして消えた、冷夏のため7月というのに寒いそのため、大量に汗をかくことはない、しかしさっきの事でびっしょりと冷や汗をかいて気持ちが悪い。そのうえ、生きた心地がしない。夢で死の恐怖さえ感じなおさらのことである。しかも起きるのにはまだ早い、真夜中の事である。まさかこの夢を現実で、時を超えて何度も目撃することになろうとは知る由もなかった。
おかげで睡眠時間もさほどとれていない、再び寝るにも目がさえてしまい眠れない。私は仕方なくコップ一杯水を飲みシャワーを浴び、着替えたのち弁当と朝食を作る。そして、短めに修行し始発前というのに大学へ向かうために家を出た、置き紙を残して。
駅で食事をし、始発の電車にのり、いつものように片手にスマートフォンをいじる。すると大学への呼び出しメールに気づく。まだ前期も終わっておらず単位取得すらしていない、別に問題行動も、レポート盗作もしていない、授業も欠席していない。なぜ呼び出されるのかに心当たりはない。しかし、教授は呼び出す理由を教えてはくれなかった。
(私が何をしたというんだ・・・)
「退学」「停学」
という二文字が頭によぎり私は恐怖と絶望すら感じた。そのうち大学の最寄り駅につく。私は青ざめながら大学へ向かう、
(さようなら、私)
早速私は教授がいる教室へと向かうが、呼び出されたのは私だけではなく。友達はじめ、同じ科にいる生徒数名の人間がいた。
すると教授は
「全員そろったな、お前たちを呼び出したのは時空を利用して調査をしてもらうためだ。」
何を言っているのか理解できない。
「時空を利用し実際の歴史を調査し、信憑性の高い資料を集めなさい」
タイムトラベルか…、そういえば、この前のニュースでその機械が完成し実用するためにテスト段階であるというのを聞いたが。もっと高度な研究家が使うものではないか、ましてや素人同然の私たちがその不安定な段階で使っていいものなのか…。私の頭には疑問と不安が生じる。
「この機械を使い、日本がどのような真の歴史を作ったのかを確かめなさい」
もし仮にできたとしても、感染症とか、護身術とかどうするんだろうか。どこまで遡るのかによる、戦後ならとにかく、それ以前の日本で生き残れそうにないと不安で仕方ない。ことばや衛生面というのもあるが、なんにせよ法だ。
しかし教授は「健康と安全についてはきちんと対策してある」と言ったが疑問は消えない。どう対策しているのか。
この後、私たちはタイムマシンに乗せられ、目の前が真っ白になった。しばらくして気が付くと森の中に一人立っていた。場所すらわからない、本当にタイムスリップしたのか、突然の出来事に状況が呑み込めない。あたりを見回すと木々や動物がいる、仕方なく私は進むことにした。
「ここは、どこだ?本当にタイムスリップしたのか?」
すると、近くで何人かの男らが槍を持ち、動物を追いかけていた。私はその様子を隠れてみること木に隠れ様子をみる。
「いたぞ!!」
「狙え、こいつを仕留めれば今晩はごちそうだ!」
動物に向かい、攻撃をする。動物はよけようと必死である。
よく観察すると。使用している武器は石器や骨角器である、そして服装も毛皮ではないかと気づく。
(ひよっとして、本当にタイムスリップしたとは。そしてあの時代は…。)
一章 Anicent へ続く




