それは愛だと分かりました
──私は今日も、弩を撃っている。
このしらけた、私立ミネルヴァ学園弓道場で。
時代は剣だ。飛び道具を使うとしても銃、弓までだ。
この扱いにくい弩を使う人なんてほとんどいない。
何人か居た弩仲間だって、皆効率を考えて弓に転向してしまった。
一限目始業五分前のチャイムが鳴る。もうこんな時間か……。
「お疲れ様」
突然かけられた声に、私は驚いて一歩引いてしまった。
「だ、誰?」
私以外誰もいなかったはずの弓道場に、知らない男子が立っていた。
自毛っぽい茶髪に、吸い寄せられるようなエメラルドグリーンの瞳。
「びっくりさせちゃったかな?高等部二年Sクラス、エメラルドソード・カスミです」
「え、Sクラス……?なんでこんなところに……」
Sクラスとは、完全特別推薦枠で入った生徒だけのクラスである。
その他のクラスとは違い、Sクラスには専用棟が用意されており、修練場も別に用意されている。
普通に学園生活を送っていれば、ほとんど接点を持つことのない生徒たちだ。
「高等部二年Aクラス、タカハシ・シノさん。ここ最近ずっと練習を見させて貰っていたよ。君、弩凄く上手いね」
は、はぁ……!? 何で知ってるの……!? ストーカー!?
「あの、授業はいいの……?もうすぐ始まるよ?Sクラス棟ってここから遠いでしょう?」
「大丈夫。一限目はサボるから」
「はぁ……」
「あのさ、タカハシさん。突然で申し訳ないんだけど」
「え?」
「今度のモンスター狩り大会、俺とペア、組んでくれないかな?」
私は思考停止した。
Sクラスと…ペア!? Aクラスの私が…!? Sクラスと…!?
「どうかな?今日の放課後、Sクラス棟の修練場に来てくれたら、俺の剣も見せてあげられると思うんだけど」
絶賛混乱中である。
第一、Sクラス棟になんて足を踏み入れたことも無かった。
「……あ、あの…授業……始まるから……」
「うん。じゃあ放課後待っているね」
私は何とか誤魔化してその場を立ち去った。ど、どうしよう……。
「え!? シノっち、嘘でしょー!? 」
「声がでかいんだけど……」
まず真っ先に相談した相手、それは同じAクラスの魔術師、ボーヴォワール・セアラであった。
「だってあのカスミ様だよ!? エメラルドの王子様だよ!? 」
「何それ……。そんな風に呼ばれてるの?」
何だよ王子って。うちの学園にはそんなものがあったのかよ。
「え!? シノっち知らないの!? 嘘!嘘でしょー!? 」
……そろそろうざったくなってくる。
「だーかーら、知らないって言ってるでしょー?」
「でも凄いよシノっち。あのカスミ様から認められるなんて流石だね!」
セアラは素で興奮しているようだった。
本当に、この子は性格が素直すぎる。まあ、そこは彼女のいいところ。私だって大好きだ。
「……でもさ、どうして私なんだろうね?」
「そりゃあ、シノっちの弩が凄いから……」
「もっと効率のいい武器扱ってる人なんていくらでも居るのにさ。なんで私なんだろうね?」
「シノっち……」
セアラはすぐに察したのか何も言わなくなり、ちょうどそのタイミングで予鈴が鳴ったので自分の席へと戻っていった。
_______________
……周りから痛いほどの視線を感じる。きっと気のせいではないはずだ。
「通常クラスよねー?あの子……」
「どうしてこんなところに居るのかしら」
……はいはいごめんなさいね。Aクラスなんかがこんなところに足を踏み入れて。場違いなのは分かってますよ。
放課後、結局私はSクラス棟に来ていた。
そう、勿論、“エメラルドの王子様”のその腕前を見る為である。
でもどうしよう。本当に。あれはただ私をからかっただけで、呼んでないよ?なんて言われてしまったら。それこそ恥ずかしい。事故だ。事故。
それにしても……。何処だ? Sクラスの修練場って……。
その時だった。黄色い声援、というのだろうか。まさしくそれが聞こえたのだ。
「きゃーっ!カスミ様ーっ!頑張って!」
「見て!今カスミ様がこっちを見て微笑んだわ!」
「さすがエメラルドの王子様!今日も素敵~!! 」
……うん。絶対あそこであろう。
私は黄色い声援が聞こえる方へと足を踏み入れた。
そこには、木製の両手剣で修練を積む、今朝の“彼”が居た。私は圧倒された。
何といっても、スピードが違う。
相手の二刀使いもなかなかのものだが、あの重たい両手剣を軽々と振り回し、次々と技を決めていく。
そこには私の知らない、近接攻撃者達の世界が広がっていた。
カスミくんの突き技が見事に当たった。相手の二刀使いは吹き飛ばされ、地面に倒れる。
「……ごめん。ちょっと休憩させてくれ……」
「分かったよ。俺も疲れてきたし、五分休憩ね」
カスミくんがベンチの方へ歩いていく、すると、瞬く間に女子が周りを取り囲んだ。
「カスミ様!お疲れ様です!これ、はちみつ漬けのレモンです!食べてください!」
「カスミ様!スポーツドリンクです!どうぞ!」
「カスミ様~!とってもかっこよかったです!これ、タオルです!」
私は後ろから呆然と見ることしかできなかった。
すると相手の二刀使いが私に気づき、近づいてきた。
「……ったく、全員カスミン目当てだよ。やんなっちゃうよな。相手する方も。……あ、君もカスミン目当て? 通常クラスの子だよね?」
制服のシャツの色をまじまじと見られた気がした。
通常クラスはシャツが白、Sクラスは薄緑なのである。
「いや、その……あの……」
私は何て言ったらいいのか分からなくなった。どうすればいいんだ。こういうときって。
「シノちゃーん!」
カスミに群がっていた女子たちが、一斉に私の方を向く。怖い。怖いですよ……。
「シノちゃん!来てくれたんだね!」
カスミは女子の群れを避けながら、私の方へ近づいてきた。
「ランタ、この子が俺とペアを組む弩の子だよ。タカハシ・シノちゃん」
え!? もうペア組むことになってる……!?
「あ!この子がそうだったのか~!! 一人だけ通常クラスだから変に思ってたんだよね~!! ……どうも、カスミンの練習相手のイノウエ・ランタです!よろしくシノちゃん!」
「よ、よろしくお願いします……」
「どうだった?さっきの俺らの練習」
「あの……スピード感のある、いい戦いだったと思う」
どうしよう。どこまで言っていいのか分からないや。
「ただちょっと、カスミくんには焦りが見えた。まあ、ランタくんもなんだけどね。スピードを大切にしすぎて、速くしなきゃ、っていう焦りが戦闘に現れてた」
二人の顔が沈んでいく……。言いすぎたか?
「対人相手だったら、気にならないかもしれない。でも、モンスター相手だったら、ちょっとの焦りが命取りになりかねない」
口が勝手に動いていく。やばいやばい。
Sクラス相手にこんなこと言って……大丈夫なのか私?
「だから、練習で人と戦うんだとしても、対モンスター相手で戦う実践のことを忘れちゃいけないと思う。今の二人の練習は、実践には何の役にも立たない」
二人の顔が怖い。
「あ、ごめん……その……私遠隔だから……近接のこと何も分かんないのに……こんなこと言って……ごめ」
「さすがカスミンが連れてきた女だぜ!!!! 」
ランタくんが目をキラキラさせながら言う。えっ……?
「ありがとう。やっぱり君は、俺の見込んだ通りの子だったよ。シノちゃん」
「え……私……」
「俺らSクラスってさ、こう、厳しく見てくれる奴が全然いねぇんだよな。だからカスミンは通常クラスでびしっと言ってくれる強い女の子を探してたんだぜ」
「あそこにいる女の子たちも確かに強いけど、俺のスキルに関しては『すごいですぅ~』しか言ってくれないからね」
「うわあ……。Sクラスも大変なんだね。でも良かった。言いすぎたかと思って心配した」
「むしろもっと言ってくれてもいいくらいだよ!本当に有難い。なぁ、ランタ!」
「本当そうだぜ!有難いくらいに有難すぎる!またいろいろ意見くれよ!」
「うん。でもちょっとSクラス棟には行きにくいかな……」
「シノちゃん。俺らもう練習上がるからさ、これから裏山に狩りに行かない?」
「え、三人で?」
「いや!俺はペアの女の子探しあるから二人でどうぞ!デート邪魔しちゃまずいですし!!」
「は!? ……で、デートぉ!? 」
「おいランタ……。俺はそんなつもりないよ。二人で狩ってみたいだけ。ランタはペア探し頑張れよ?」
「おう!頑張るぜい!」
「じゃあ、着替えてくるから門出てちょっと待ってて!」
そうして私たち三人は別れた。
でもね。私は気づいていたよ。
彼らと話している間中ずっと、痛いほどに浴びせられていた女子たちからの視線に。
「ちょっと!! あんたカスミ様の何なのよ!? 」
「どうして通常クラスごときがカスミ様と……!! 」
「身分をわきまえなさいよ!! 」
……おおう。ハンドアタック。直接攻撃か。
思いっきり肩を押されて、私はよろめいて転んでしまった。近接攻撃には慣れていない。
「こいつ転んでやんのー!! 」
「ウケるんですけど。私たちのカスミ様に近づかな……」
「ごめん。この子俺のペアだから。手上げないでくれる?」
私を殴ろうとした女子の手を掴み、カスミくんが言った。
……少女漫画のヒーローか!
「か、カスミ様……違うんですこれは……」
「何が違うの?殴ろうとしてたよね?今」
「か、カスミ様!なんでこんな通常クラスの女とペアなんて組むんですか!格が下がってしまいますよ!」
女子の一人が声を上げた。
「あのね」
カスミくんが私に向かって手を差し伸べた。
恥ずかしいけれど、自然な動作で手を取る。
「シノは、君たちに無いものを持っているからだよ」
よ、呼び捨て……!?
呼び捨てだし、なんて恥ずかしいことを言ってくれるのだこの人は!!
「じゃあね。これからデートだから。行こうか、シノ」
手を繋がれて、早足で歩くカスミくんに着いて行く。これで良かったのだろうか。
「あの……これで良かったのかな?さっきの女の子たち」
「いいんだよ。あれくらいしないと分かってもらえない」
「やっぱり通常クラスと組むのが?」
「違う。そうじゃなくて、あんなことするもんじゃないっていうこと。もうSクラス棟にはむやみに来なくていいからね」
「別に私は良かったけど。カスミくんのペアですって言うつもりだった」
「え!!? 今なんて言った!? 」
カスミくんの表情が晴れていく。
「え……? カスミくんのペアです って……」
「ペア、組んでくれるの!?」
今更な質問に、私はちょっと恥ずかしくなった。
「……組むけど?」
「やった!! ありがとう!! シノちゃん!! 俺は本当に嬉しいよ!! 」
「あの……」
「ん?どうした?」
「シノって。呼んでいいよ。さっきみたいに。呼び捨てで」
「本当に!?」
「うん。せっかくペアになったんだからさ。気楽に行こうよ」
「ありがとう。俺のことも呼び捨てでいいからさ、シノ」
「うん……。じゃあ、カスミ……やっぱりカスミンで!よろしく」
「……カスミンね、はいはい」
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「……シノ!そっち!」
「はい!……カスミン、そこ!」
「……はい!」
カスミンとの狩りの相性は抜群であった。
今まであまり人と一緒に狩ったことがないので分からないが、この人と狩るのは本当に楽だ。遠隔の私をカスミンが見事にフォローしてくれて、近接のカスミンのフォローは私が完璧にできた。
モンスター狩り大会まであと一週間。この調子なら、十分に間に合う。
「お疲れ。シノ。今日もシノの弩は最高だったよ」
「それを言うならカスミンの両手剣もね。本当、カスミンとだとめちゃくちゃ狩りやすいよ!」
「……俺もそれ、言おうと思ってた!」
あはは、と二人で笑ってしまった。
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そして、モンスター狩り大会当日。
通常クラスとSクラスが入り乱れるこの環境は、まさに混沌としていた……。
「シノ、緊張してる?」
「き、きき緊張なんてしてないわよ!」
「ははは、そっか~」
「ば、馬鹿にしないでよね!」
「してないって。で、今日は計画通りに、よろしくな?」
「勿論」
私達は皆がまず行かないであろう雑木林をターゲットにしていた。あそこにはモンスターがうじゃうじゃいるのだ。モンスター狩り大会は、倒したモンスターの数で順位が決まる。大切なのは数だった。
「あ、シノっち~!と、カスミ様だ~!」
「セアラ……と、ランタくん?! 」
「いや~かわいい女の子見つけたと思ったら、シノちゃんのお友達だったとは!」
昨年までは、モンスター狩り大会はセアラとペアを組んでいたのだが……まさか今年はランタくんと組んでいるなんて。
まったく……あの子は本当にモテるんだから。
パァン!とスタートのピストルが鳴る。
私とカスミンは例の雑木林まで走った。一秒でも無駄にできない。と、そのときだった……。
ガシャン!! と何かが私の左足に食い込む。
「……っ!! 痛い!! ごめんカスミン先行って!」
足元をよく見ると、モンスター用の罠……しかもかなり古風で抜けにくいものだった。練習で狩りに来たときはこんなものひとつも無かったのに……。
カスミンに迷惑かけちゃう。早く解かなきゃ……。
「落ち着いてシノ。動いちゃ駄目だ」
「カスミン?! どうして?! 先行ってって……時間が……」
「シノがピンチなんだから、助けるに決まってるだろ」
カスミンの顔は真面目そのものだった。
しばらくかかって、罠は私の足から外れた。
……辺りは私の血だらけだ。
「ごめんカスミン……もう優勝は無理かもね」
私がへらりと笑うと、カスミンは真面目な顔で言った。
「女の子にこんな酷い怪我させちゃうなんて……ほんとにごめんシノ。きっとここを俺らが狙うって気づいた誰かの罠だ……。俺のせいだよな」
「カスミンのせいとか関係ない!私このくらいの足の怪我なら動けるし、私達なら優勝できる!狩ろう!とにかく狩ろう!」
「シノ……。本当に大丈夫か?」
「大丈夫!! 」
本当はかなり痛かったけれど、無理矢理押し込めた。
「痛かったらすぐ言って!フォローするから」
「うん!ありがとう!」
こうして、少し遅れて私達のモンスター狩り大会は始まった。
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「シノ!そっち!」
「オッケー!カスミン前!」
私達の狩りは驚く程順調だった。
だがやはり、失った時間は取り戻せない。練習にとても及ばない程の数字だ。残り時間も少ない。
「シノ、少し後ろに下がっててくれ」
「え?! どうして?! 」
「奥の手を使う」
奥の手って……まさか奥義?! いや、最終奥義か?!
カスミンは自身の両手剣を掲げもの凄い勢いで回転させると、閃光が走った。カスミンがそのまま両手剣を地面に刺す。バチバチと電撃へ変わった閃光は、辺り一帯のモンスターを一瞬にして殺してしまった。
「……す、すごいよカスミン!こんなの……」
「こんなの……剣術じゃないよなあ」
その言葉は皮肉混じりだった。そう、今の技、最終奥義は魔力を利用したものなのである。
諸悪の根源──フェニックスがこの地球に降り立ってから、魔力は誰もが持ち得るものとなった。それを高めていったのが現に言う魔術師だ。カスミンはきっと魔力に頼らず、自分の剣だけで戦いたかったのだろう。だったら……
「カスミン!どいてて!今度は私の番!」
これは、魔力になんか頼ってない。人間の力!弩使いの最終奥義!槍筒から一番太い石槍を取り出すと、おそらくボスである敵に焦点を定め、思いっきり撃ち込んだ。モンスターが喚き、絶命すると、私の撃ち込んだ槍は他の敵目掛けて霧散。さらに他のモンスターを絶命させた。
「すごい……やっぱりすごいよ!シノ!」
カスミンは急に私に抱きついてきた。少し驚いたが……きっと感極まってのことだったんだろう。
ちょうどそこで、大会終了のピストルが鳴った。
私達は開始場所と同じく学園に集められ、結果が発表された。五位~三位まで、全員Sクラスのペアだ。まあ無理もない。そして二位は……。
「イノウエ・ランタ、ボーヴォワール・セアラ、ペア!」
セアラが?! 辺りはわああっと歓声が湧き上がる。ここ数年でも通常クラスがモンスター狩り大会で上位に食いこんだことは一度もなかったのだ。
「セアラ!ランタくん!おめでとう!」
私がそう言いに行くと、セアラはしーっというポーズをして「前、見てみたら?」と言った。
「第一位!エメラルドソード・カスミ、タカハシ・シノ、ペア!おめでとうございます!」
「え、う、嘘……?!? 」
「シノ~~!!! やったあ!!! 」
カスミンがもう一度私に抱きついた。ドキドキする。この気持ちは……
祭壇へあがると花束とピンバッジ(モンスター狩り大会を制した者の証)が渡された。夢みたいだった。
「エメラルドソードくんとタカハシくんはクラスが違うとのことですが、これからはお互い個々に力をつけ、高めながらより良い戦士となっていってください」
学園長の言葉が、私にはグサリと来ていた。
これからは個々に力をつけ、か……。そうだよね。所詮モンスター狩り大会で効率良く狩る為だけの即席のペア。大会が終われば終わり。終わりなんだ……。
大会全体が終わった夕暮れどき、私はカスミンを屋上へ呼び出した。
「どうした?シノ。足の怪我は大丈夫なのか?」
「大丈夫。嘘、けっこうかなり痛い」
「えっ!じゃあなんであのとき……」
「カスミンと、狩りがしたかったんだよ」
「え?」
「諦めきれなかったの。カスミンと出会って、私の世界は広がった。誰かとペアを組んで戦う楽しさを知った。カスミンは私の弩を褒めてくれた。……嬉しかった。だから、今まで組んでくれて……ありが」
「それって、告白ってことでいいのかな?」
「え?! わ、私はそんなつもりじゃ……」
恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。
「これでお別れだなんて、誰が言ったの?」
「だ、だって学園長が……」
「Sクラスと通常クラスだから?……あのねシノ、Sクラスと通常クラスが関わっちゃいけないなんていう学園則は無いんだよ」
カスミンは少しずつ顔を近づけてくる。恥ずかしい。
「え……?そうなの?」
「うん。Sクラスのプライドの高いやつらが作り出した勝手な決まりごとが、ただただ蔓延しているだけ」
「そ、そうなんだ……」
更にカスミンの顔が近くなる。
「だから俺は、これからもシノと一緒にいられる理由が欲しい」
「……え?」
「俺と、結婚を前提にお付き合いして頂けませんか?シノさん」
おわり