97章 海賊女王
秀一はチェリーの元を訪ねた。
チェリーはミニスカの海賊衣装を着ていた。
「あら、いらっしゃい。神主さん。」
「何をやっているんだ?」
「将来の夢を見つけたわよ!」
「まさか…」
「そうよ!海賊女王よ~!!」
チェリーは誇らしげに言いきった。
「ドアホ―!!!」
秀一はチェリーを中庭に放り投げた!チェリーは中庭にあった鉄の滑り台に顔面から激突し、顔面を擦り付けながら滑り落ちた。そして、そのまま地面に顔面を強打した。
「ああん!私の美しすぎる赤いロン毛を引き立てる端正な顔がぁん!!」
「真面目に考えろ!」
「大真面目よ!」
そうするとチェリーは秀一に紙を見せつけた。
「私の懸賞金は53万ベリーです。」
ドシーン!(後ろの木が倒れる音)
「ミニ・マムと呼んで頂戴!」
「手配書を偽造するなぁ!!!」
秀一はチェリーをガラスに向かって放り投げた。チェリーは顔面からガラスを突き破り、そのままさらに顔面でフェンスを突き破り、鉄骨に顔面から激突して、顔面で鉄骨を削り落ちた。
「あああん!!命と同じくらい大切な私の美顔がぁ!」
「全く」
「懸賞金はステータスなのよぉん!懸賞金が高ければ高いだけで相手をビビらせる事ができるのよん!」
「ハッタリじゃないかよ。懸賞金を水増して相手をビビらせるなんて。」
「ハッタリだけれど。これはハッタリじゃないわん!」
「なに?」
「黄金郷よ!海賊になって黄金郷のお宝を頂戴するの!」
「夢は寝て見ろ~!!」
秀一はチェリーを電撃で痺れさせた。
「きゃああああ!!!」
「夢を語るしか能がない軟弱女郎が!」
秀一はさらに放電を続けた。
「何が黄金郷!何が海賊女王だ!夢見る時代は終わったんだ!お前みたいなアホには現実を見る資格もない!」
秀一は夢を見続けるチェリーに制裁を加えて現実世界に引き戻すのであった。