96章 雷獣
秀一はアキリサの元を訪ねた。
「やあアキリサ!」
「はぁ…。」
アキリサは元気がなかった。
「どうした?」
「実は最近ツイてないの…呪われてるのかしら」
「そんなまさかぁ…。」
そうは言ったものの秀一は心配になり、アキリサの部屋を念視した。すると妖怪が見つかった。
「これは…!?雷獣だ!!!」
「ち…。見つかってしまいましたか。」
雷獣は赤髪ロングへアの美女だった。雷獣はアキリサを攻撃した。
ビリビリビリ!!!!
「きゃああああああああん!!!」
アキリサは電撃で包まれた。
「次はあなたの番です。」
「その程度の電圧が僕に通用すると思うな!」
「私の最大電圧は53万ボルトです。」
ドシーン!!(後ろの木が倒れる音)
「ですけれど、勿論フルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく…。」
「構わん。やれよ」
「え?」
「全力でかかって来いよ!」
「こ、後悔しなさい!!!」
雷獣は53万ボルトの電撃をはなった。
「100億ボルト!!!」
秀一は100億ボルトの電撃を雷獣に放った。
「きゃああああああああ!!!!」
「僕の最大電圧は1000億ボルトまであるぞ!」
雷獣は恐れおののきアキリサを人質にとった。
「動くんじゃないわよおお!!!この女がどうなっても良いの!?」
「いやああああああ!!!」
しかし、秀一は構わず二人に電撃を放った。
「1000億ボルト!!!!」
「きゃあああああああああああああんんんんーーーーっ!!!!」
二人は悲鳴を上げた。
雷獣の真っ赤な長い髪は真っ黒に焦げチリチリに縮れ、雷獣はそのショックで消滅してしまった。
「あ~~~ん!!!アキリサの赤髪がぁん!!!キューティクルが…。」
アキリサの真っ赤だった髪の毛も真っ黒になってしまった。
アキリサは泣き崩れ、ショックで死んでしまった。
「やれやれ」
秀一は、電気ショックでアキリサを心肺蘇生した。アキリサはなんとか生き返った。しかし、気を失ったままである。
秀一は妖力でアキリサの黒髪をケアしながら、真っ赤な髪の毛に回復させていった。
「やれやれ4時間もかかったぞ」
アキリサの黒髪は綺麗な真っ赤に戻り、キューティクルは以前よりもより一層綺麗に復活したのであった。
しかし、黒焦げになった肌はそのままであった。