94章 カット&シャッフル
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「何をやっているんだ?」
「トレーディングカードゲームです。一緒に対戦して下さいませんか?」
「よし良いだろう。そのカードなら僕も集めている。」
秀一とジェシーは決闘を開始した。
「僕の先攻!ドロー!これとこれを召喚して進化させて、その効果で自分の場のカード全て墓地送りして相手ライフにダメージ!はい、あっざいした!」
「ううう!1ターンキルデッキじゃないですか!」
その後何回やってもジェシーは秀一に勝てなかった。
「積み込みしてません?」
「なんなら、自分のデッキをシャッフルした後お互いのデッキをカットしてみるか?」
秀一は自分のデッキをシャッフルしジェシーに差し出した。
「名案ですね。私はこのデッキに勝つ方法がどうしても見つかりませんでした。でもようやく見つけましたよ。こうすればよかったんです!」
ジェシーは枝切りばさみで秀一のデッキを切ろうとした。
「カットの意味がチガーウ!!!」
秀一はジェシーの髪の毛を掴んで振り回した。
「いやあああん!ありがとうございますぅ!!!」
「まったく。貴様のせいでスリーブに傷がついたわ!」
秀一はジェシーに罰ゲームを食らわせるのだった。