表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
93/235

92章 ちくわぶ

 秀一はロザの元を訪ねた。


「何をしているんだ?」

「お料理の研究よ~。」

「珍しいな。なんの料理だ?」

「ちくわぶ料理よ~ん!いっぱい試してみたの!ぜひ見て見て!」


 秀一はロザの料理を見てみた。ロザは自信満々に紹介する!


「ちくわぶ天にカレーちくわぶ!チーズちくわぶ!ちくわぶのきゅうり詰め!」

「どれもちくわ料理のパクリやないか~い!!!」


 秀一はロザの顔を鉤爪で引っ掻き回した。


「んっ!!私の可愛い顔に傷がああああ!!」

「ちくわぶってちくわと違って味がしないんだからそのまま真似してもダメだろ。」

「そうね…この中でまともに美味しかったのはカレーちくわぶだけだったわ…。」

「ちくわは魚を使ったタンパク質なのに対し、ちくわぶは小麦を使った炭水化物だ。

 だからちくわぶのライバルはちくわじゃなく、同じ炭水化物の餅巾着だ。」

「そうね…おでんはご飯に合わないから、ご飯の代わりとして重宝されるのがちくわぶや餅巾着なのよね~」

「ごはんとおでんを一緒に食べる人もいるが、おでんはごはんのおかずにならないって人にオススメなのがちくわぶと餅巾着だな。ちなみの僕はどっちも嫌いだがな。」

「う~ん。新しいレシピを考える必要があるわねえ…。」


 数日後…。


「新しいレシピができたわよ~!」

「どれどれ?」

「えびちくわぶ!とうふちくわぶ!まめちくわぶ!ちくわぶパン!」

「結局ちくわの真似か~い!!!」


 秀一は電撃でロザを痺れさせた。


「いやあああああん!!!

 バレちゃった?よく分かったわね!どれもマイナーだから絶対バレないと思ったのにぃ。」

「僕を舐めるなよ。だいたい、ちくわぶパンなんて炭水化物に炭水化物じゃないか!」

「あら~コロッケパンや焼きそばパンだって炭水化物に炭水化物よ~?」

「だがちくわぶには味がないじゃないか!こんなの炭水化物じゃなく淡水以下物だ!」

「お上手。ふふっ。」


 ちくわぶはおでんやおかずだけじゃなく主食やスイーツ・おつまみにもなる優れモノなのだが、ロザにはその良さを引き出せないのであった。


 ちくわぶの料理については「ちくわぶ料理研究家」で検索を!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ