82章 カツ丼
秀一はチェリーの元を訪ねた。
「いらっしゃい神主さん。」
「お~?良い匂いだな。」
「お料理よ~。」
「お前もか!
何を作っているんだ?」
「カツ丼よ~。食べてみるぅ?」
「うん。
いた~だきます。」
パク
「はふはふ」
「どう?美味しい?」
「…………………………………………………………………………………………。
……………………………………………………………………………………………。
……………………………………………………………………………………………。」
「…。」
「これ…。
駄菓子の『ビッグカツ』じゃないか!」
「そうよ~一言も豚カツとは言ってないでしょ~?」
「ふ、ふざけるな…。
こんなの食べられるかあ~~~!!!!」
秀一は念力で丸い岩を操り、チェリーの顔に何度も何度も激突させた。
「痛いわ!痛いわ!痛いわ!!!
でも美味しかったでしょ?」
「うん…意外とイケた。」
「でっしょ~?」
「『でっしょ~?』じゃない!」
秀一は100億ギガワットの雷をチェリーに落雷させた。
「きゃあああああああああああん!!!」
チェリーの髪の毛は逆立ちぼさぼさになってしまった。
「あああん!!
わーたーしーのー髪ーーーっ!!
私のサラサラつやつやヘアーがぁーーーーっ!」
チェリーは数時間かけてぼさぼさになった髪の毛を元に戻した。
「よし!ボクがかつ丼の手本を見せてやる!」
秀一はかつ丼を作った。
「豚肉を使った正真正銘の豚カツだ!」
「随分分厚いカツだけれど…。
美味しそうね!いただきます。」
パク!
「はふはふ」
「どうだ?」
「んんんんん!!!
美味し~い!!!」
「ふふん!」
「この豚カツ下味が付けてあるわ!」
「そうだ、チャーシューで作った豚カツだ!紅糟・醤油・にんにく・生姜・きび砂糖・長ネギの味がしみこんでいるだろう!」
「チャーシューを豚カツにするなんて変わってるわね。
流石だわ。」
「どうだ。少しは参考になったか?
これを励みにして、これからも料理に精進し…。」
「やっぱり、作るより食べる方が得意ね。」
「自分でもちゃんと作れ!!!!」
秀一はチェリーに1000億ギガワットの雷を落とした。
「いやーーーーああああああああああーーーーーん!!!!」
チェリーの髪の毛はまたぼさぼさになってしまった。
「あーーーんーーー!!せっかく苦労してキレイに直したのにぃーーーーー!!!」