78章 イタズラグッズ
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「お帰りなさいませ。神主さん。」
「今日は面白い物を買って来たぞ。」
「え?何ですか?」
「『全自動嘘発見機』だ!」
秀一は嘘発見機を取り出して見せた。
「どうやって使うんですか?」
「まずレバーを捻る。そしてここに手を置いてくれ。」
「置きました。」
「あとは質問をするだけだ。全て『いいえ』で答えてくれ。」
「いいえ。」
「アニメは好きですか?」
「いいえ。」
ビリビリビリ!!!
「きゃあ!!!」
「嘘を付くと電気が流れる仕組みだ。」
「神主さんの電撃と同じくらい痺れました。」
「僕の超能力で電気をチャージし、電力をパワーアップさせておいたんだ。」
「酷いですぅ!」
「はっはっは!悪い悪い。
ところでジェシー。お前アニメ好きなんだろう?なら好きなキャラくらい描けるように練習したらどうだ?」
「うーん、どうでしょう…。」
「試しに描いてみろよ。」
秀一はジェシーにサインペンを渡した。
「じゃあ描いてみますね。」
ジェシーは紙にペンを当てた。
ビリビリビリ!!!
「いやあああああ~~~!!!」
「ペン先を押すと電流が流れるドッキリグッズだ。
例によってこれも僕の電力でパワーアップさせている。」
「あ~ん!!」
「はははっ。ところでジェシー。この間、大きな地震があっただろう?新しい懐中電灯を買って来たぞ。点けて見てくれ。」
「はい。こうですか?」
ビリビリビリ!!!!
「あああああ~~~~~~~ん~~~~~!!!」
「例によって僕の電力でチャージしておいたぞ。」
「参りました。
神主さん。少し座って休んで行って下さい。ゆっくりお話ししましょう?」
「ん?うん。」
秀一はクッションに腰を下ろした。
プゥ~~~~!!!
「!?」
「うふふ!プープークッションですよ!」
「しかも臭い!!」
「臭いもするプープークッションです!どうですか?面白いでしょう?」
「ふざけるな~~~~!!!!!」
バリバリバリ!!!
ビリビリビリビリ!!!!!!!
秀一はジェシーの顔を満遍なく引っ掻き回し、ジェシーに電撃を浴びせた。
「いやああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ジェシーは黒焦げになった。
「いままでで一番痺れました。」
「いつもの100倍の電力だ。」
秀一の本気はイタズラグッズの電撃よりはるかに強力なのである。
「まぁ、僕はまだ本気の1%も出していないがね。」