表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
77/235

76章 金運

秀一はイチゴの元を訪ねた。


「神主さん!助けてぇ~!!」

「どうしたんだイチゴ!?」

「蛇ヘビへびぃ~!蛇が出たの!!!」

「なぁ~にぃ~!?」


 そこには小さい蛇が居た。


「なんだ、毒蛇じゃないから大丈夫だよ。」

「大丈夫じゃないわ~!なんとかしてぇ~!」

「毒蛇じゃないから噛まれても平気だ。蛇のあごの力なんてたかが知れているからな。首さえ絞められなければ危険性はない。」

「危険よ~!!」

「例え首を絞められたとしても、人間を絞殺するには3分くらいはかかるし、首を絞められて意識が飛ぶまでには30秒くらいはあるから仮に一人でもこの程度の大きさの蛇なら自力で引き離せるんじゃないか?この程度の大きさの蛇なら人間の力の前では敵ではない。」

「そんな理論的な話は良いから!はやくこの蛇をどっかに追い払って~!」

「ほいほい。」


 秀一は蛇を外に逃がしてあげた。


「はぁ~怖かったわ。」

「怖がりすぎだよ。」

「!?

 きゃあああああああああああああああ!!!」

「今度はどうした?」

「蛇ぃい!蛇の抜け殻ああああああああ!!」


 部屋の隅に蛇が脱皮した抜け殻がった。


「抜け殻ぐらいでいちいち騒ぐな!!!」


 秀一はイチゴをはり倒し、靴でイチゴの顔を何度も何度も踏みつけた。


「アーン!

 だって気持ち悪いんですもの!」

「蛇の抜け柄は縁起が良いんだぞ。金運が上がるお守りにもなる。」

「そんなことはどうでもいいから早く捨てて~!!」

「そんな勿体ない事ができるか!財布に入れておくとご利益があるだぞ~?」


 秀一は財布の中から大きな蛇の抜け殻を取り出した!


「きゃああああああああああああああああ!!!」


 イチゴは秀一の財布を振り払った!


「何するんだこの女郎!」


 秀一はイチゴの顔を満遍なく引っ掻き回した。


「だって!だって!だってぇ…。」


 イチゴは失神してしまった。


「まったく蛇に首を絞められたわけでもないのに失神してしまうとは…。」


 秀一がひきこもり娘達を養ってもお金に困らないのは実はこの蛇の抜け殻のお陰なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ