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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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72章 齟齬

 チェリーは洗濯をしていた。そこで秀一に尋ねた。


「洗い物ない?」

「洗い物?洗濯をしていたんじゃないのか?」

「だから、洗濯で洗うものよ!」

「『洗い物』と言ったら普通食器の事だろ!」


 バリバリ!バリバリ!バリバリ!バリバリ!バリバリ!!!

 秀一はチェリーの顔を引っ掻き回して傷だらけにした。


「いたぁん!!!」

「洗濯の場合は『洗濯物』と言う。」

「どっちでもいいじゃない!」

「いや、こうしないと日本語的におかしい。」

「日本語って難しいわね。私が喋るには役不足だわ!」

「また間違っている!」


 ボゴ!!!!!

 秀一はチェリーの顔がめり込むほどにグーで殴った。


「そこは『役不足』じゃなく『力不足』だろ!役不足は褒め言葉だ。」

「うーん。日本語のミスなんて誰もそんなに気にしないんじゃない?皆その場のふいんきで喋ってるでしょう?」

「『ふいんき』じゃなく『雰囲気』だ!」

「『たいく』じゃなく『たいいく』みたいな?」

「そうだ。」

「じゃあ『ニッポン』と『ニホン』はどっちが正しいの?」

「どっちも正しい。国際競技などで応援する時の掛け声はニッポンが多い。」

「じゃあ、ふいんきと雰囲気もどっちでも良いんじゃない?」

「良くない!」


 秀一はチェリーの顔に鉄球を投げつけ、さらにチェリーを投げ飛ばし顔面から岩に激突させた。


「あーん!私の美貌がぁん!!!もう!破天荒なんだからぁ!」

「破天荒の使い方も間違っているぞ!」


 チェリーは失笑してしまうのであった。

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