70章 バーベキュー
秀一はイチゴと庭に居た。
「私の手料理をみせてあげるわ!」
「手料理ってバーベキューじゃないか!」
ゴンッ!!!
秀一はイチゴを殴り顔面に拳を思いっきりめり込ませた。
「いたぁいん!バーベキューだって立派な手料理よ!」
「ただ串に刺して乗せるだけじゃないか!」
「料理という定義は学界的にも国際的にも定まってないのよ!」
「お前はどこの総理大臣だよ!アキリサと同じ事言っているぞ!」
秀一はイチゴの顔をバーベキューの鉄板に押し付けた。
「いやあああ!!あっつ~い!!!」
「手料理じゃなく手抜き料理だな。まぁいいや。せっかくだからイチゴの肉の焼き具合のお手並み拝見と行こうかな。」
「じゃあ、早速焼くわね!」
イチゴはくしに刺した肉と野菜をバーベキューのコンロの上に乗せた。すると串が自動でぐるぐる回り出した。
「これは・・・?」
「自動回転して肉を焼いてくれるのよ。焼き具合はコンピュータで制御されてるの!」
「やっぱり手抜きじゃないか!!!」
秀一はイチゴの顔に串を百数本突き刺した。
「いやあああああああああ!!!痛い痛い痛い!!!!」
「これのどこが料理だよ!!!」
「でも楽しかったでしょう?」
「?」
「バーベキューは楽しむのが醍醐味なのよ!」
「確かに楽しいかもな…。
よし!今度は皆も読んで全員でバーベキューしよう!」
(もぉ~!二人っきりが良いのにぃ…!)
気持ちがすれ違う二人であった。