63章 テスト勉強
秀一はイチゴの元を訪ねた。
「いらっしゃい。神主さん。」
「テスト勉強は進んでいるか?お前は○×問題でも0点を取るぐらいだからな。」
「ええ。すすんでいるわ。」
「って、料理しているだけじゃないか!」
「これも勉強の内よ!」
「どこがだよ!」
秀一はイチゴの顔をたらいで叩いた。
「いた~い!」
「パンを作っているようにしか見えないぞ。」
「ただパンを作っているだけじゃないわ!パンに覚えたい単語を入れて焼いてるのよ!これを食べればちゃんと覚えられるはずよ!」
「〇ンキパンかよ!?」
「紙に書いて食べても覚えられるって言うけど紙なんて食べたくないからパンに書いてるのよ!」
「呆れた!呆れた!もう知らん!」
そしてテスト当日――――――。
「みんなやはり及第点にも程遠いなぁ…。
最後はイチゴのテストか…。」
秀一はイチゴのテストを採点し始めた。
「ん?
合っている…。合っている!これもだ!
信じられない高得点だ!」
イチゴの点数は8人の中で一番良かった。
「なぜだ?まさか本当に〇ンキパンだったのか!?
……。
そんなわけがないか…。
そうか!料理しながらパンに書くという行為が印象に残って記憶力がアップしたんだな!勉強にはこういう工夫が大事なのか!」
イチゴの結果オーライに感心する秀一であった。