60章 ヨンピース
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「お帰りなさいませ。神主さん。」
「おお、アニメをみていたのか。」
「そうです!このアニメ『ヨンピース』って言うんです。面白いですよ!」
「ヨンピースなら僕も知っているぞ。『山賊王に俺はなる!』という台詞で有名なアニメだろ。」
「そうです!山賊の主人公が山賊王を目指すお話です!」
「面白いよなあれ。主人公が天使の実を食べてバネ人間になる設定とか最高に面白い。」
「面白いですよね!」
「1話の主人公が憧れる山賊のボス・怒髪のジャンクスが懸賞金800万円の海賊を打ちのめすところとかカッコイイよな。」
「その海賊は主人公を連れ去って山に逃げるけど山王類に食べられちゃうんですよねー。」
「その山王類に食べられそうになる主人公を助けるジャンクスもカッコイイよなぁ。」
「『首が!!!』の後の『安いもんだ。首の一本くらい…』って台詞が最高に痺れます!」
「頭が無いのに喋る所とか凄いよな!」
「天使の実の能力者同士のバトルも面白いですよね!」
「雷人間のエネルガを倒すところとか熱いよな!」
「伝導体のバネ人間だから電撃が効かないんですよね!そして、全身バネであることを活かしてバネをコイルにする事で電気を磁力に変えてエネルガを倒すんですよね。」
「あのクールなエネルガが自分の能力が効かなくて驚いた時の顔は傑作だったな!」
「私はスナコダイル戦も好きです。」
「僕が好きなのは工―スの死の所かな。」
「工―スって誰ですかー?」
秀一は驚いた。
「あの工―スを知らないのかよ!」
秀一はローザの顔をハリセンで叩いて突っ込んだ!
「あん!ありがとうございます。」
「工―スを知らないのにヨンピの良さを語っていたのか?」
「そこまで見てません。」
「じゃあ『舞装飾の破気』とかもしらないのか?」
「なんですかそれ?」
「出てくる前の方が面白かったやつだ。」
「神主さんは最新話まで全部見てるんですか?」
「いや、舞装飾の破気のが登場した辺りから見ていない。」
「じゃあ神主さんもニワカなんですね。」
「お前が言うな!!!」
秀一はジェシーの身体を水浸しに濡らし、電撃で痺れさせた。
「痺れるぅ~!!!あ゛り゛がどゔござい゛ま゛ず!!」
「水で濡れているからよく痺れるだろう。」
「ニワカですけれどヨンピースは好きです。『何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!!!』って台詞が特に好きです!」
「そりゃヨンピースの台詞じゃないぞ!!!」
秀一はジェシーの顔面を蹴り飛ばして突っ込むのであった。