5章 クリスマスイブ
今日はクリスマスイブだ。しかし飾りつけは一切していない。美女たちは秀一へのプレゼントを作るのに大忙しだった。
「「「「「「「「メリークリスマス!!!」」」」」」」」
美女たちは声を揃えて秀一に挨拶した。
(ここはお寺なんだがなぁ)
「神主さんに、プレゼントを用意したわよ~ん!」
「あ、ありがとう。おおお!!!」
秀一へのプレゼントは赤いマフラー・赤いセーター・赤いズボン・赤い靴下・赤い手袋だった。
「全部、手編みか?なかなかよく編めているじゃないか!お前たちの髪色と同じ綺麗な赤だ!」
「そりゃあそうよ!このプレゼントは私たちの髪の毛で編んだんだから!」
「え?!」
「セ―ターは、ローザとロサの髪の毛、ズボンはロザとローサの髪の毛、マフラーはジェシーとアキリサの髪の毛、靴下はチェリーの髪の毛、手袋はこの私、イチゴの髪の毛よ!」
いつもなら「そんなもの着られるか!」と電撃を喰らわせて怒る所だが、今日は怒らない!
美女たちはまたいつものように喧嘩を始めた。
「私の髪で編んだのが一番綺麗よ!」
「いいえ!わたくしの髪を使った編み物が一番綺麗ですわ!」
「何!言ってるのよ!あたしの髪の毛よ!」
「いいえ!アキリサの髪の毛よ!」
「私よ!」
「私です!」
美女たちはお互いの髪を引っ張り合った。
「私の自慢の赤いロン毛になにするのよ~!!」
「アイドルの髪は命より重いのよ~~!!」
「いたた!もう!枝毛になっちゃたぁ!!!」
「いや~ん!髪がめちゃくちゃあ!!!」
「お気に入りのヘアスタイルが台無しよ~!!!」
美女たちは喧嘩を続けた。いつもなら電撃などで制裁し止めに入るが、怒れない!
(髪の毛で編まれた衣類…良いなぁ…。気持ち良い!)
赤髪フェチの秀一は美女たちのプレゼントに舞い上がっているのだった。