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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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56章 チンアナゴ

 秀一はローザの元を訪ねた。


「いらっしゃい。神主さん。」

「今日は良い物を持ってきたぞ」

「なんですって!」

「チンアナゴというものだ。」

「チンスコウ?」

「違う違う。チンしか合っていないだろ。チンアナゴだ。」

「かば焼きにするとおいしいわよねえ。」

「それはアナゴ!これはチンアナゴ!」


 秀一はローザの顔面をフライパンの底で叩きつけて突っ込んだ。


「っ~~!!!」

「チンアナゴは観賞用の魚なんだ。」


 秀一は水槽を見せた。するとチンアナゴがニョキニョキっと出てきた。


「きゃあ!蛇みたいで怖いわ!」

「心配しなくても毒は持っていないぞ。」


 チンアナゴは大きく口を開けた。


「みろ!あくびをしたぞ!可愛い~!」

「そうしら…。」

「これをお前にプレゼントしよう。」

「ええ!要らないわ!」

「生き物を育てるのは良い事だぞ。」

「育てるのは自分の髪の毛だけで十分よ。」

「ペットの世話をすると人間的にも成長するぞ。」

「人間でさえも信用できないのに動物なんて尚更信用できないわ。」

「じゃあ植物の世話なんかどうだ?」

「そうね…。だったらサボテンが良いわ。」

「水を上げるのが面倒だからか?」

「うふふ、バレました?」

「怠けようとするなー!!!」


 秀一はローザの顔をフライパンの底で何度も何度も叩きつけた。

 バンバンバン!バンバンバン!!バンバンバン!!!バン!バン!!バン!!!


「あーん!アイドルは顔が命なのに~!」

「そんなにサボテンが好きなら受け取りな!」


 秀一はロサの顔面にサボテンを投げつけた。

 ブスブスブス!

 ローサの顔にサボテンのトゲが刺さり、顔中トゲだらけになった。


「いやああ!私の美貌があー!!!」

「仕方がない。チンアナゴは自分で飼うか。」


 本当は秀一が飼いたくて買っただけなのであった。

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