54章 デデンデンデデン
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「お帰りなさいませ。神主さん。」
「うん。」
ジェシーはアニメのコスプレをしていた。
「またコスプレをしていたのかー。飽きないなー。」
「好きなんです。コスプレ。」
「たまにはアニメ以外のコスプレをしてみたらどうなんだ?」
「そうですね……。」
ジェシーは映画のコスプレに着替えてきた。
「デデンデンデデン!」
ジェシーはス夕ー・ヴォーズのベロベローダのコスプレをしていた。
「曲と衣装が違うぞ!」
「シュコー。シュコー。」
「息遣いを言葉に出すなよ!」
「以上です。」
「え?それだけ!?」
「はい。」
「もっとちゃんとキャラになり切れー!!!」
秀一はジェシーを電撃で痺れさせた。
「ああん!ありがとうございます!ありがとうございます!」
「アニメ以外のコスプレはやっぱり駄目なのか?」
「そもそも私『ス夕ー・ヴォーズ』のエピソード1とエピソード2しか見てないですよ。だからベロベローダと言われても名前と恰好以外よく知らないんです。」
「お前、それでよくベロベローダのコスプレ衣装持っていたなぁ!?」
「ベロベローダはよくパロディに使われてるから私も存在だけはよく知ってたんです。だからパロディ用の衣装も持ってたんです。本当は『銅魂』というアニメでパロディのとして出てきた『スペース・ヴォーズ』という劇中作品に登場するアルファベーダのコスプレなんです。」
「結局アニメのコスプレかよ!」
「シュコーシュコーって言いながらライトサーベルを振り回してるイメージしかないです。」
「お前はもう少しアニメ以外も見た方が良い。」
「同じ作り物ならアニメの方が良いです。」
「アニメがそんなに魅力的か。」
「アニメはアニメにしかない魅力があります。人物の顔は見慣れない外国人が多く出てくる洋画よりも見分けやすいですし、CGもアニメの方が良く馴染みます。」
「確かに、アニメにはアニメの良さがあるな。アニメの女キャラは皆可愛いもんな。」
「私みたいに……」
「ん?なんか言ったか?」
「いえ!なんでもありません!」
ジェシーは二次元以外で唯一好きになったのが秀一なのであった。