47章 通信対戦ゲーム
秀一はチェリーの元を訪ねた。
「いらっしゃい神主さん。」
「買って来たぞ。『チケモンバトルリフォメーション』だ。」
「略して『バトリフォ』よ!ありがとう!」
「どういうゲームなんだ?」
「RPGで育成したモンスターを使って通信対戦ができるの!」
「通信対戦?ここはインターネットないぞ?」
「このゲームはインターネットが無くても通信できるゲームなのよ!」
「そりゃあ凄い!」
「さっそくやってみましょう!神主さんやってみて!」
「僕がプレイするのか?」
「心配しなくても大丈夫よ。技を選ぶだけだからコントローラーの操作性は必要ないわ。ゲーム音痴でも安心して操作できるの。」
「大きなお世話だ!」
秀一はチェリーを痺れさせた。
そして、秀一は早速通信対戦を始めた。対戦相手を自動で探し、対戦が始まった。
「4選択から技を選べばいいんだな。」
「そうよ。タイプ相性があるから気を付けて。属性によって一切技を受け付けない相性もあるの。これが相性票よ。」
「なるほど。……相性は覚えた。これで勝てる!」
秀一は水属性の技を選択した。
「このモンスターにその技はだめよ!」
「え?」
「モンスター毎に効果があるの、相手の弱体化だったり自信の強化だったりダメージの減少だったり…。このモンスターの効果は水属性の技を無効にする効果よ!」
「なんだと!?」
しかし、相手はモンスターを交換してきた。そのためダメージが通った。
「運が良かったわね。」
「こ、交換読みだよ。」
秀一はさらにバトルを続けた。秀一は優位に技の読み合いを勧め、相手を追い詰めた。そして、秀一は次の技を選択し、相手の選択を待っている。
「遅い…遅い…遅い!」
相手は中々技を選択しない。
「かなり悩んでるようね……。」
「親の仇のように遅い!」
相手からの通信が切れた…。
「バトルが強制終了だと!?」
「これは通信切断ね。いわゆる『切断厨』っていうのよ。」
「切断厨だと?」
「まぁ、通信状況が悪くなって通信が突然途切れる事故もあるみたいだけれど…このタイミングなら多分故意ね。」
「くそう!切断するとはヘタレな!」
「故意だっていう証拠もないし決めつけは良くないわ。本当に通信が混雑してたのかもしれないし…。」
「切断だ!絶対切断だ!!!ヘタレめ!」
「気を取り直して次の試合に行きましょう。」
秀一は次の試合を始めた。そこでついに初勝利を治めた。そこから秀一の快進撃が始まる連戦連勝で10連勝を治めた。
「この調子でどんどん行くぞ!」
ところがここから連戦で強力なパーティとばかり当たるようになる。初心者の秀一は勝てない。連戦連敗が続くそして9連敗する。そして10連敗を掛けた勝負。
「なんやこの糞パ!?」
相手はまたステータスが高く効果も強い強力なモンスターだけで構成されたパーティであった。そんな強力なパーティ相手に、秀一は劣勢に立たされる。劣勢に立たされた秀一が取った行動は…。
ピーピーピー
「不正なコードが検出されました。試合を強制終了します。」
ゲームのアナウンスが入り、ゲームを強制終了させた。
「ちょっと!」
「ヘタレじゃない。ヘタレなんかじゃない。
これはなぁ・・・切断だ!!」
「見れば分かるわよ!切断なんてマナー違反よ!」
「だって可笑しいだろう。あんな強い糞パ使って楽しいのか!?」
「幻のモンスターも入ってたし典型的な幻厨ね。だからって不正なコード使って強制終了は酷いでしょう?」
「普通に切断するのは癪だったから、不正なコードを使って強制終了させた。」
「どうやったのよ。もぅ!」
皆さん、切断は止めましょう。