表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
47/235

46章 祭壇生える

 秀一はロサの元を訪ねた。


「いらっしゃいませ。神主さま。」

「ん?」

「どうかなさいましたの?」

「妖気を感じる…。」

「わたくしはいつも陽気ですわ!」

「そのヨウキじゃない!妖怪の気だ。

 ん?」


 秀一は部屋の隅にある大きなトマトを見つけた。


「あれはなんだ!?」

「トマトですわ!庭に落ちてましたの。真っ赤で綺麗だから部屋に飾ったんですわ。」

「あのトマトが妖怪だ!!!」


 秀一がそう言うと妖怪トマトは飛び上がった。そして妖怪トマトは暴れ出した!


「いやん!」


 妖怪トマトはロサの顔面に激突した!


「大丈夫かロサ!?」

「いたた…大丈夫ですわ…。」

「ロサ…!どうしたその肩!」


 ロサの肩から建物が生えてきていた!!!


「いゃあああ!!わたくしの肩から祭壇が生えてきてますわぁ~~!!!」

「トマトの呪いか!」


 妖怪トマトの妖力はさらに強くなっていく。


「きゃあ!神主さまの肩からも祭壇が生えてきてますわ!」

「しまった!いつの間に!!!」

 

 秀一の肩にも建物が映えていた。


「これは祭壇と言うよりも神殿!?」

「どっちでもいいですわ~何とかなさって~!!」

 

 妖怪トマトはまたロサの顔面に激突した。妖怪トマトは何度も何度もロサの顔面に激突した。


「痛い!痛い!痛い!痛い!

 痛いですわ~!」

「ロサーーー!!!」

「こうなったら塩ですわ!」

「そんなものじゃ駄目だ!」


 ロサは妖怪トマトに塩を撒いた。しかし、妖怪トマトには全く通じない。


「お前如きがトマトに勝てると思うな!」


 秀一はロサを叱責した。


「こうなったらカルタだ!カルタ!」


 秀一はカルタを始めた。


「犬も歩けば…!」


 秀一はカルタを拾いまくった。


「お楽しみはこれからだ!」


 秀一はさらに打ち上げ花火を上げた。


ドーン!パーン!パーン!


「綺麗ですわ~!幸せな気持ちになるぅ~!」


 それを見たトマトの妖怪は笑顔になった!


「これでトマトの中の呪いも消えただろう。」


 秀一が言った通り、妖怪トマトは普通のトマトに戻った。秀一とロサの肩から生えていた建物も消えた。


「さっきお前が撒いた塩が効いていてちょうど食べごろだ。食べたらどうだ?」

「わたくし…。

 赤い食べ物は好きですけれど…。

 トマトだけは食べられませんの!」

「好き嫌いするなあーーー!!!!」


 秀一はロサを電撃で痺れさせた。


「いやあああ!!!!

 神主さま、代わりに食べて下さい!」

「僕!?仕方がないなぁ。」


 秀一は渋々トマトを食べた。


「ご馳走様。」

「お粗末様でした。」


 秀一はそのまま自分の部屋に戻って行った。


(うぉえぇ……。)


 秀一もトマトが嫌いなのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ