45章 内職
秀一はロ―ザの元を訪ねた。
「いらっしゃい神主さん。」
「うん。今日はお前のために良い話を持ってきた。」
「良い話?アイドルのスカウトとか?」
「まさか!
外に出なくてもできる仕事だ。」
「そんな仕事あるの?」
「内職だ。お前の為に持ってきた。」
「どんな仕事なの?」
「人気アニメ『妖怪クロック』と『イスラえもん』の缶バッチ作りの仕事だ。絵柄の付いた台紙を挟んで缶で閉じるだけ。10個作ってようやく1円だ。」
「なんだ。給料は大したことないのね。」
「だが、何も仕事をしていないのよりはいいだろう。小遣い稼ぎくらいにはなる。
ひきこもり娘たちの中で一番器用なお前なら任せられるだろう。」
「うふふ!そうね!やってみるわ!」
ロ―ザは早速内職に取り掛かった。
がっ……駄目っ……!
「へたくそ!」
ロ―ザは缶バッチの柄となる台紙を曲げて挟んでしまったり、缶を二枚重ねたまま閉じてしまったりして上手くいかない。
「貸してみろ!」
秀一が缶バッチ作りを始めた。
ガチャン!ガチャン!ガチャン!
秀一は缶バッチを完璧に作り上げた。一方…。
ロ―ザ……ただ突っ立っているだけ…。
「見ていないでお前もなんかしろ!」
秀一はローザの顔を引っ掻きわして蹴り飛ばし、さらに踏みつけた。
「あーん!アイドルは顔が命なのにぃ~!」
「せっかくお前の為に持ってきた仕事なのに全然駄目じゃないか!」
「私、器量は良いけど、結構不器用なのよ。」
「上手い事言ったつもりか!」
秀一はロ―ザを電撃出痺れさせた。
「きゃあ!ビリビビビビ!!」
「全く…。どんな内職ならできるんだ。」
「そうね…。
……。
アイドルの内職よ!」
「そんなものあるかー!!!!」
秀一はローサの顔を引っ掻き回し、ローサの顔に岩でできた球を投げつけさらに、腹に膝蹴りを食らわせ、押し倒した。
「ぐふぅ!」
「やれやれだぜ…。」