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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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43章 野望

 秀一はローサの元を訪ねた。


「いらっしゃい!秀一君!」

「うん。」

「ミリ飯作ってみたの!食べて!」

「作ってみたって水かけるだけじゃないか?」

「いいから食べてみて!」

「いただきまーす…。

 ……。うん。大丈夫。」

「中々の味でしょう?」

「こんなもんで遊んでばかり居ないで少しは将来の夢とかないのか?」

「あるわ!大きい夢よ!」

「おお!」

「世界征服よ!」

「アホかーーーー!!!!!!」

 

 秀一はローサの顔にいがぐりを沢山投げつけた。いががローサの顔に刺さった。


「いた~いい!」

「真面目に考えろ!世界征服とかどっかの学級王かよ!」

「真面目よ!全世界を統一したらそれは素敵な事だと思わない!あたしたち皆同じ地球人よ!」

「世界を統一するのと世界を征服するのは違うだろう。世界を征服するという事は地球を独裁国にするという事だ。」

「あたしのような者が世界を治めれば、きっと平和な世界になるわ。」

「世界がお前レベルに統一されたらこの世の終わりだぞ!」

「酷いわ!あたしほど世界の指導者に向いてる人間もいないのにぃ~。」

「世界を征服したらどうするつもりだ。」

「戦争・紛争は一切禁止にし、戦争・紛争を無くすわ!そして、人種差別も、食文化差別も、宗教弾圧・宗教差別も無くすわ!さらに銃と違法薬物・麻薬の使用は一切禁止し、銃と麻薬・違法薬物は全て根絶よ!!そして…」

「そして?」

「働かない者は逮捕するわ!」

「そう思っているなら働け!!」


 秀一は洗面器並みの大きさの灰皿にテキーラを入れてローサの顔をテキーラにうずめさせた。


ブクブクブク!


「あぷぷ、苦しい~!」

「全く…。」

「アルコールが顔に染みるわ~。」

「途中までは良い話だったのに…。働けない理由がある人だっていっぱいいるんだぞ。」

「そうよね。

 あたしがそうよね…。だからね?」

「うん?」

「あたしの面倒見て!」

「ううっ!」


 秀一は言葉に困るのであった。

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