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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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39章 神経衰弱

 秀一とひきこもり美女たちはまた集まっていた。親睦を深めるためである。ひきこもり美女たちはまたトランプで遊ぶことにした。


「今日はなんのゲームにします?」


ロサが訊ねた。


「神経衰弱なんて良いんじゃないかしら?」


 ロザが提案した。


「そうね。神経衰弱ならルールも簡単だし。」


 ローサは賛成した。


「神経を衰弱させるゲームなんてやりたくないわ。」


 イチゴが反対した。そこで、ローザが説明した。


「『神経衰弱』と言っても名前だけで簡単な札合わせゲームよ。全てのカードを伏せて選んでいき、同じ数字が出たらその人の持ち札になり、もう一度その人が札を選べるの。最後に持ち札が多かった人が勝ちよ。」

「全然神経を衰弱させるようなゲームじゃないじゃない!」


 イチゴが反論した。


「そういう名前なの!記憶力が試されるゲームよ。」

「記憶力が必要なゲーム…なんだかやる気しないわ。」

「私もです。」

「アキリサも。」

「私もだわ。」


「じゃあこんなのはどうだ?」


秀一が提案した。


「名付けて『シャッフル神経衰弱』!!!札を1回引くたびに札を全てシャッフルするんだ。記憶力ではなく運命力だけで札を合わせる完全運ゲー。完全運否天賦!!」

「おもしろそうね!それなら賛成位だわ!」

「私もです!」

「アキリサも!」


 全員が秀一の提案にアキリサ・ジェシー・イチゴ・チェリーが賛成した。


「頼れるのは運だけ…。運だけで札を合わせるならかなりの長期戦になりそうね。」

「ある意味神経が衰弱しそうだわ。」


 ロザとローサは不安げだった。


「確かに普通の神経衰弱より時間はかかるだろうがその分楽しめるんじゃないか。」

「たしかにそうね…。

 なら、ジョーカーも一枚だけ混ぜましょうか!絶対に合わないダミーを一枚だけ入れるの!」


 ローサはアイディアを出した。


「ハズレを入れるなんて面白そう!」

「賛成ですわ!」

「アキリサも!」

「私も!」

 

 美女たちは全員秀一とローサの提案に賛成した。


「今回は×ゲームはなしよ!」


 ローサは念を押した。


「その代わり、優勝者に賞品を用意しても良いんじゃないかしら?」


 ロサが提案した。


「賞品って?」

「神主さまのキスですの!」

「いいわね!それ!」

 

 美女たちは全員ロサの提案に賛成した。


「勝手に決めるのな!!!!」


 秀一は全員にジャイアントスイングし、壁に顔面から激突させた。


「これが神主さんからのご褒美なのね!」

「つべこべ言わずにとっとと始めろ!」


 こうして完全運否天賦のシャッフル神経衰弱が始まった。札を合わせられるのは運だけなので長い時間が掛かった。札を半分引き終えるのに2時間以上かかった。そしてそれからさらに2時間…勝負は終盤戦に差し掛かった。

 札が最も多いのはイチゴとローサであった。のこり3枚。ついに勝負が決する瞬間が近づいていた。ローサの番である。


「あたしの番ね…。

 どれにしようかの歌で決めたいけど歌はタブーだものね…。

 いいわ!これに決めた!」


 ジョーカーである。


「あーん!」

「次は私の番ね!」


 イチゴも札を引いた。やはりジョーカーである。


「おしい!」

「次はアキリサの番ね。」


 アキリサは札を合わせる事に成功した。ゲームセット。勝負はイチゴとローサの引き分けで幕を閉じた。


「決着を付ける為にもう一回やる?」

「もう神経衰弱は当分こりごり!」


 こうして4時間以上もかかった神経衰弱で美女たちは衰弱してしまった。

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