37章 ○×問題
秀一はアキリサとイチゴを呼びつけた。この二人はテストで0点を取ったのである。
「○×問題なのに0点を取るとは。」
「逆に凄くない?」
「20問だから全問間違える確率は1048576分の1だわ。」
「そういう計算は早いだな。」
「やっぱりアキリサたち凄いのね!」
「凄くなーい!!!」
秀一は二人の顔に丸い岩をぶつけた。
「いた~いぃ!」
「あーん!!!」
「だったら全問〇にしておけばよかったわ。」
「そういう問題じゃない!」
秀一はイチゴを電撃で痺れさせた。
「しかし、全部〇を付けていれば半分前後取れるはずの問題を全て間違えるとは。」
「やっぱりすごいでしょう?」
「威張るなああ!!!」
秀一はアキリサを電撃で痺れさせた。
「おしいわ~全問逆だったら100点だったのにぃ。」
「お前たちには罰として10日間、悪夢を見て貰う。」
その夜、アキリサとイチゴは秀一の妖術で髪を焼かれる悪夢を見た。
「きゃあああああ!!アキリサの命より大切な赤髪が!!!」
「いやあああああ!!私の命より大切な赤いロングヘアーがあああ!!!」
二人の髪の毛はじわじわ燃えていった。夢の中では夢だと自覚できないのである。この悪夢は10日間続いた。10日後秀一の妖術は解けたが、妖術が解けた後もしばらく同じ悪夢にウナされるのであった。