30章 ハマっちゃた
秀一はロサの元を訪ねた。
「神主さまぁ~助けて下さいまし!」
「どうしたんだロサ!!」
「壺から手が抜けなくなってしまいましたの!」
その壺はいつぞやの悪霊を封印していた赤い壺である。
「それなら、洗剤を使ってみよう。」
秀一は洗剤を使って壺と手の滑りを良くした。
「抜けませんの!」
「くそう!ならばサラダ油で試してみよう!」
秀一はサラダ油を使って壺と手の滑りを良くした。
「まだ抜けませんわ!」
「じゃあ次はワセリンだ!!!」
秀一はワセリンを使って壺と手の滑りを良くした。それでも壺は抜けなった。
「あーん!どうしても抜けませんの!」
「ならば山芋でどうだ!!!」
秀一は山芋を使って壺と手の滑りを良くした。
「痒いですわ!」
「我慢しろ!」
それでも壺は抜けなった。
「参ったな……。」
「仕方がありませんわ。割っちゃいましょう。」
「え!?」
ローサは壺を割った。
「最初からそうしろおおおおおおおお!!!」
秀一はロサの顔に山芋を塗った。
「きゃああ!!!痒いですわ!!!!」
秀一はさらにロサの顔を満遍なく引っ掻きまわした。
「いたた!」
そして、秀一はロサの顔にワサビを塗った。
「いやああああああ!!ひりひりしますわ~~!!!」
おしおきは秀一の怒りが収まるまで続くのであった。