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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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28章 声優のお仕事

 秀一はイチゴの元を訪ねた。


「いらっしゃい神主さん!」

「うん。」

「今、声優のお稽古していたのよ~!」

「声優?!雀士はどうした?」

「やめたわ!」

「諦めるのが早すぎるだろ!!!」

 

 秀一はイチゴの顔をグーで何度も何度も殴った。


「あーん。私には声優が向いてると思うの。将棋や麻雀も得意だけど音読も得意なのよ。」

「特技が多彩なんだな。」

「ええ。だから、アイドル声優を目指したいと思うの。」

「よし、いいだろう。詳しそうな娘を連れてきてやる。」

 

 秀一はジェシーを連れてきた。


「彼女はアニメオタクなんだ。声優についても詳しかろう。」

「私中の人には興味ないのですけれど…。」

「声優がどんな仕事しているのかくらい教えられないか?」

「一応は知っていますけど…。」

「じゃあ教えてやってくれ。」

「そうですね…。声優はラジオをやってたりします。」

「そうかラジオか!」

「面白そうね!さっそく練習してみましょ!」


 イチゴはラジオの練習を始めた。


「こんにちは~!ご清聴ありがとうございます~!

 ………って何をすればいいのかしら?」

「何をすればいいんだ?ジェシー。」

「そうですね。お便りを読んだりリクエスト曲を流したり、電話で質問に答えたりします。」

「じゃあ、電話で皆さまのご質問に答えるわね~!」

「ジェシ―、相手役頼む。」

「はい。」

「もしもし、こちら鷲頭イチゴで~す!あなたの質問に何でも応えるわよ~!」

「何でもですか?」

「ええ!もちろんよ!」

「じゃあ…………。

 処女ですか?」

「いきなりなんて事聞くんだ!?!!!」


 秀一はジェシーの顔を引っ掻き回し、10連続往復ビンタした。


「いいえ。非処女よ。」

「普通に応えるのかーい。」

「私は秀一さんっていう婚約者がいるの。その人と肉体関係を何度も気付いているわ。」

「妄想かーい!!!」


 秀一はイチゴの顔を引っ掻き回し、電撃で痺れさせた。


「勝手な妄想を事実のように語るなーーー!!!!」

「もー、照れなくてもいいのよ~。これから事実になるんだから!」

「僕は照れていなーい!!!!」

 

 秀一はジェシーを引き連れ部屋に戻って行った。

 次の日。


「いらっしゃい神主さん!」

「声優の練習は頑張っているか?」

「いいえ。私声優よりも歌手に向いていると思うの!シンガーソングライター!」

「またやめたんかーいぃ!!」


 秀一はイチゴの顔に丸い岩を何度も何度もぶつけた。

 イチゴは典型的な器用貧乏であった。

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