225章 誇張しすぎたハリウッド雑魚師匠
秀一がアキリサの元を尋ねた。
「何をやっているんだ?」
「あのねあのねあのね!お笑い芸人を目指そうと志して練習してたの!」
「アキリサ!お前もか!」
「うん!」
「で?何をやっているんだ?」
「誇張しすぎたハリウッド・ザ・コショウの物真似よ!」
「ハリウッド・ザ・コショウの物真似か。誇張しすぎたというのは?」
「まず普通の物真似よ。」
アキリサはカーボーイハットを被り、ハリウッドと書かれた黒いTシャツを着た。
「ティンコンカンコン!ティンコンカンコン!見るなよ!」
アキリサアは女優・真木真紀の物真似をするハリウッド・ザ・コショウの物真似をしている。
「次が誇張しすぎた物真似ね!」
「ほう。」
「ティーン!コーン!カーン!コーン!ティーン!コーン!カーン!コーン!み~る~な~?」
アキリサはさらに繰り返す。
「普通の物真似は『ティンコンカンコン!ティンコンカンコン!見るなよ!』よ。そして、誇張しすぎた物真似が『ティーン!コーン!カーン!コーン!ティーン!コーン!カーン!コーン!み~る~な~?』よ!」
「うん。」
「もう一度やるわよ。ティンコンカンコン!ティンコンカンコン!見るなよ!これが普通の物真似。」
「うむ。」
「そして、誇張しすぎた物真似。ティーン!コーン!カーン!コーン!ティーン!コーン!カーン!コーン!み~る~な~?」
「もうわかったから!」
「天丼っていう手法のギャグよ。同じことを繰り返すと笑えるの。」
「しかしいくら何でもくどすぎる。」
「で、普通の物真似がティンコンカンコン!ティン」
「…もういい!!!」
秀一はアキリサの鼻をザリガニに挟ませた。
「いやあああん!痛い痛い!痛い!」
「うむ。いいリアクションだ。リアクション芸人目指せるかもな。」




