211章 ユ夕ボン
秀一はロサの元を訪ねた。
「何をやっているんだ?」
「あら、神主さま、いらっしゃい!今ボクシングごっこをしてますの!」
「ボクシング?」
「そうですわ!格闘大会『訳蟻』に出場して小学2年生と戦おうと思いまして!」
「小学2年生とだと!?それってただの虐待じゃないか?」
「もちろんハンデは付けますわ!1ラウンド目は手は出さず、2ラウンド目からは片手で戦いますわ!」
「いくら小学生相手だからって手を出さずに全てのパンチを受けきれるのか?」
「ですから、手を伸ばしてけん制だけをする作戦ですの!相手は小学生なのでリーチが短いので、手を伸ばしてけん制するだけで相手のパンチは届かなくなりますわ!」
「せこすぎるだろ!!!」
秀一はロサの顔を引っ掻き回し、巨大な独楽の軸でロザの顔面を潰した。
「あんっ!いたいですわぁ~!」
「まぁ、いいや。じゃあ、さっそくボクシングの練習をしよう。相手になってやる。」
「え?ちょっとお待ちになって…!」
「隙あり!!!」
秀一はロサの顔面にフックを決めた!
「ぎゃふん!!!」
カンカンカーン!!!
一発KOだった。
「勝負あったな!」
ロサはしょぼしょぼとコーナーに帰って行く。
秀一は慌ててロサの肩をちょんちょんと叩いた。
「試合後の挨拶わすれているぞ!」
「あら、うっかりしてましたわ!」
二人はハグをして称え合った。
「試合終了後の挨拶を忘れるとは何事だ!!!」
秀一は再びロサの顔面にアッパーを決めた!
「ぎゃふん!!!」
ロサはそのままノックダウンしてのされてしまった。