210章 壺
秀一はイチゴの元を訪ねた。
「何をやっているんだ?」
「あら、良い所に来てくれたわね!私、今から宗教を始めようと思うの!」
「な、なんだってーーーー!?」
「宗教の教祖様になるの!」
「正気か?」
「もちろんよ!名付けて『分裂教会』!ホーリーネームは『マザーサン』で、教祖として君臨するのよ~!」
「まぁ、別にいいが。」
「そこでこの壺を480万円で売ろうと思うの!」
「なんだ、これはうちの蔵にあった古壺じゃないか。」
「ただの古壺じゃないわ!私が丹精込めて念を送った壺よ!」
「ただの霊感商法じゃないか!!!!」
秀一はイチゴの顔を引っ掻き回し、顔面から鉄壁に激突させた。イチゴはずりおちた。
「いやああん、顔は女の命なのにいいい!!!」
「やれやれ。大体どうやって信者を獲得するつもりだ?」
「元首相始め、各党の国会議員達にビデオメッセージを送って貰って、『あの有名政治家も認める主教ですよ』って思いこませるの!」
「政治家と癒着する気とか政教分離の原則に反しているだろ!憲法違反だろうがあああ!!!!」
秀一はイチゴの顔を引っ掻き回し、電撃で痺れさせた!
「いやあああああ、痺れるぅ~~~~!!!」
「だいたい、今は消費者契約法で霊感商法は厳しく規制されているぞ。」
皆様も霊感商法にはご注意を!
「こういうイチゴみたいなバカが蔓延らないように一刻も早く日本でも『反セクト法』が制定される事を期待するぜ。」