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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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209章 ス夕ディ号

 秀一は、ジェシーの元を訪ねた。


「今度は、何をしているんだ?」

「お帰りなさいませ。神主さん。また、クラウドファンディングを始めようって思ってるんです。」

「またか!今度はちゃんとクラウドファンディングの目的があるんだろうな?」

「勿論です!今度はちゃんと考えました!」

「ほうほう。じゃあその目的を教えてくれ!」

「『ホームワーク号』という軽トラを改装して寝泊りや勉強ができる車で日本一周しながら勉強して全国のひきこもり達に元気と勇気を与えて励ます、という企画です!」

「おお、良いじゃないか!支援金のリターンはどんなのがあるんだ?」

「これです!」

「なるほど。ん?この『アキリサが貴方のお宅にお邪魔してごちそうになる権利』ってのは何だ?」

「そのままの意味です。」

「金払ってまで飯を奢らなきゃならないのかよ!しかも2万円のリターンって、たっか!」

「そうでしょうか?」

「でも、まぁいいや。で具体的には旅行中にはどんな勉強をするつもりなんだ?」

「観光名所に入ったり、ご当地グルメを食べたりします!」

「え?」

「え?」

「それの何処が勉強なんだ!?ただのグルメツアーじゃないか!」

「ご当地グルメを支援者に奢って貰う、これも勉強です!」

「なんでもかんでも『これも勉強や!』って言えば済むと思うなよ!しかも、奢って貰う気マンマンかよ!ただの食い倒れ旅行じゃないか!」


 秀一はジェシーの顔を引っ掻き回し巨大な1000tハンマーでジェシーの顔面を何度も何度も叩いた。


「いたたたた!ありがとうございますぅ!」

「だいたい目標金額は480万円に設定されているが、それで旅費は足りるのか?クラファンサイトの手数料もあるし、車を買って改装するだけで大分お金が無くなるんじゃないか?」

「それは大丈夫です。『ペエペエ』という電子決済サービスのQRコードを使って旅先で支援を募います。」

「いや!乞食かよ!しかも、投げ銭行為はペエペエの規約違反だから!いい加減にしろ!」


 秀一はジェシーの顔を引っ掻き回しジェシーの顔面に鉄球を何度も投げつけて激突させた。


「いたたたぁああ、ありがとうございますぅうう!!!これも勉強です!人生は冒険です!!」

「やれやれだぜ。」


 しかし、ジェシーには実際にこのクラウドファンディングを募集する気力もやる気も無いのであった。

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