208章 スシ口ー
秀一はアキリサの元を訪ねた。
「何をしているんだ?」
「お寿司屋さんごっこよお兄ちゃん!将来の夢にしようかと思ってるの!」
「回転寿司か?」
「そうなの!」
「回転寿司は色んなチェーン店があって競争激しいが、何か勝つ秘策でもあるのか?」
「もちろんよ!」
「ほう、どんな策だ?」
「まず、濃厚ウニを激安の110円で提供する期間限定キャンペーンのCMを流すの!」
「期間限定とはいえ、そんな値段でウニを出したらしたら大赤字になるんじゃないか?」
「だから、数を絞って提供してすぐ在庫切れで販売停止になるようにするの!でもその間も濃厚ウニ110円キャンペーンのCMを流し続ければお客さんは来るわ!」
「スシ□ーか!それって明確な景品表示法違反だろ!完全に景品表示法が禁じる『おとり広告』だろ!」
秀一はアキリサの顔を引っ掻き回して何度もグーで顔面を凹むほど殴りつけた!
「前がみえないわ…。」
「全く!」
「でもそれだけじゃないの!期間限定のビール半額のポップをキャンペーン開始日を書かずに店内にキャンペーン前からお店に貼るの!そうすればキャンペーン中だと勘違いしたお客さまがビールをじゃんじゃん頼んでくれるはずよ!」
「だから、スシ□ーか!それも景品表示法が禁じる『有利誤認表示』だろ!!」
秀一はアキリサの顔をさらに引っ掻き回し、鉄板入りの安全靴を履いてアキリサの顔面を何度も蹴りつけた。
「ああん!いったぁああいい!!!」
「やれやれだぜ。」
「まだ続きがあるのよ!実際にキャンペーンを開始した後も、開店直後から売り切れ状態にすれば半額でビールを提供せずに済むわ!」
「だから、スシ□ーかっての!!!」
秀一はアキリサの顔を引っ掻き回し、金属バットでアキリサの顔を何度も打ち続けた。
「やああん!アキリサの美貌が台無しだわあああ!!!!」
悪徳商法にはご注意を。