205章 生娘をシャブ漬け戦略
秀一はロサの元を訪ねた。
「あら?神主さま!」
「何を作っているんだ!」
「『牛丼』ですの!牛丼屋さんを始めてみようと思いまして!名前は『凶野家』ですわ!」
「『大吉野家』の方がいいんじゃないか?ところで牛肉と一緒に煮込んでいるこの葉っぱはなんだ?」
「お庭に自生していた『大麻』ですの!」
「な、なんだってー!?」
「牛丼に大麻を混ぜてお客様を中毒にさせてリピーター意欲を沸かせます!それがわたくしのビジネススキームですの!!!懐けて『顧客をシャブ漬け戦略』ですわ!!」
「アポ―!!!!」
秀一はロサの顔にあっつあつのアイロンを押し付け、さらに沸騰した油を顔面をぶっかけた。
「いやああん!あついあついあついあつい!!!」
「中国では、再来店意欲を高めようと、実際に料理に麻薬を混入させる事件も起こっていて社会問題になっているんだぞ!」
「そうでしたの。やっぱりそう簡単に美味しい話なんてありませんのね~。」
「それがそうでもないぞ。」
「なんですって!?」
「牛肉をコーヒーで煮込んだ『コーヒー牛丼』だ!コーヒーにはカフェインが含まれており、カフェインには依存性があるから、一度中毒にしてしまえば、リピーターになる事間違いなしだ!カフェインは合法だからな!これで若い女性もイチコロだ!名付けて『生娘をカフェイン漬け戦略』だ!」
「なるほどですわ!神主って機転がお利きになられるのね。さっそく作って見ますわ!」
しかし、ロサは三日坊主で結局牛丼屋にはならないのであった。