19章 エープリルフール
「私!ひきこもりを辞めるわ!真面目にアイドル活動をしたいと思うの!」
ローザは声高々に宣言した。
「私もひきこもりをやめるわ!キャバクラでアルバイトしながら小説家を目指すわ!」
ロザも声高々に宣言した。続いてローサも宣誓した。
「私もひきこもりをやめて軍事評論家になるわ!」
ロサも宣誓した。
「わたくしもひきこもりを辞めてメイドになりますわ!」
ジェシーも宣言した。
「わたしもひきこもりをやめて声優になります!」
さらにアキリサも宣言した。
「アキリサもひきこもりをやめてハロワに通うわ!」
チェリーも後に続いた。
「私もひきこもりを辞めてモデルを目指すわ!」
最後にイチゴが宣誓した。
「わたくしイチゴは、ホステスになり、ひきこもりを辞める事をここに誓います!」
秀一は感動した。
「お前たち、ついにひきこもりを辞める気になったか!」
「うっそ~!」
「今日はエープリルフールよ~ん!」
秀一は怒って美女たちの髪の毛に狐火をともした。
「悪質な嘘だ!絶対に許さない!」
美女たちの髪の毛はじわじわ燃えていく。
「きゃあああああああああ!!あついあついあつい!!」
「あついあつい!!いやああああああ!!!髪が!髪が!髪がぁ!!!容姿端麗な私の大切に伸ばし続けた赤髪がああああ…!!!」
「あっつ~いぃ!キューティクルがーーーー…!!!わたくしのゴージャスな赤髪が私の唯一の友達ですのにぃーーー…!!!」
「生まれてから一度も切らずに伸ばし続けてきた命より大切な赤髪がああああ!!!」
「生まれた時からずっと伸ばしていたのにぃ!誰よりも長くて美しい髪なれるように願をかけて伸ばしていたのにいぃ!!!」
「生まれた時からずっと大切に伸ばしてきたのに…あああああああん!!!!」
「生まれた時から一度も切らずに伸ばし続けてきた努力の結晶の赤いロングへアがああああああああ!!!」
美女たちは20分以上も走り回り続けた。しかし、髪の毛は無残にも燃え尽きてしまった。美女たちは泣き崩れた。
「もういいだろう!」
「あら?髪が何ともないわ!」
「さっきまであれほど燃えていたのに!」
「うそだよ~!引っかかったな!今の炎はただの幻だよ~!」
「よかったわ~!」
「髪は女の命!ましてや赤髪と言えば命よりも大切ですもの!」
「この長い赤髪は私の誇りよ!」
「後でがっかりする嘘をつくより、後で安心させる嘘の方が良いだろう。」
秀一なりの粋な嘘のつき方であった。