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ひきこもり娘たちの更生員4  作者: 日本のスターリン
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193章 ネット酒場

 アキリサは秀一の元を訪ねた。


「何してるの?お兄ちゃん?」

「ネット酒場の練習だ。」

「ネット酒場?網の中でお酒を飲むの?」

「そのネットじゃないわい!リモートの酒場な事だよ。まぁ酒場と言っても僕は酒は飲まないからソフトドリンクでダベるだけだが。」

「楽しいのそれ?」

「なら赤外線通信でできる疑似ネット酒場があるからそれで遊んでみるか?」

「ええ!」


 二人は赤外線酒場に繋いだ。

 アキリサは早速チャットにコメントした。


《こんにちは、今雑談タイムですか?》

「声出せ!」


 秀一はいきなりアキリサを恫喝してきた。


「直接言えへんかったらだめですよそんなの。」

「はい。分かったわ。」


 アキリサはミュートを解除した。


「はい、お名前は?」

「あのー白柳哲子ってアカウント名になるのだけれど…。」

「どういう方?」

「え?」

「君は何をされている方なの?」

「いえ別に~。そういう場なのかと思って来たのだけれど…。」

「ここでは僕がどういう方なのか知ってから話したいと思います。」

「自己紹介お願いしますって事?」

「まず人間として礼儀として、僕もあなたの事を知りたい。」

「職業はニートです。」

「これは大きな情報ですね。社会人かそうでないかで全然違うので。」

「はい。」

「わかりました。ニートですね。ほんで?」

「え?」

「君がルールと言うかそう言う世界を知らないからお話しするとここは一人一人の人格を持ったうえで責任を持って口を開くとこなんですよ。僕を名指しで質問するのであれば、『私はこういうものなんですけど、これこれこれについてどう思いますか?』って質問して貰うのが、ごく一般的な社会的な常識です。ここも社会的な常識が通用する場所です。」


 アキリサは通信から切断した。


「なぜ酒場から逃げたんだ?」

「これって恫喝や誹謗中傷じゃない?」

「実物のネット酒場では地っち店長によるパワハラは日常茶飯事だから。」

「それに馴らす為だったの?」

「そういう事!」

「アキリサにはリモート居酒屋は耐えられないわ。」

「まぁ解職されるほどの事ではないかなぁって気がするが。『こんな事で捕まるのか?』って感じだ。」

「正常なコミュニケーションが取れる状態じゃなくなったわ。少し療養してくるわ。」

「正常なコミュニケーションが取れる状態じゃないのは元からだろ!!!」


 秀一はアキリサの顔を引っ掻き回して蹴り飛ばし、鉄球を顔面に投げつけた!


「ああん!アキリサの美貌がああああ!!!」

「(引きこもり娘たちの扱いが)外道ビート!」


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