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182章 わらび餅
秀一はローサの元を訪ねた。
「何を作っているんだ?」
「わらび餅よ~!」
「へー!そりゃあおいしそうだ!一つくれ!」
「もちろんよ!」
パク!
「ん~!!!何だぁ!?餅の中にワラビの茎が入っている~!!!」
「だからわらび餅なのよ!」
「かわいいねホーント。だけど違ーう!!」
秀一はローサの顔を引っ掻き回し何度も何度もジャンプして踏みつけた。
「あああん!あたしの美しすぎる長い赤髪を引き立てる顔がぁあああ!!」
「わらび餅はわらび粉で作った餅の事だぞ?」
「わらび粉?」
「わらびの根から作った粉末の事だよ。わらび餅にはわらびの茎は使わない。」
「知らなかったわ…トリビアだわ…。」
「また古めかしい表現を…。」
「意外にこれ知られてないんですけど、わらび餅ってわらびの根しか使わないんですよ!って自慢できる豆知識ね!」
「皆知っとるわい!!!どこのセクシー大臣じゃい!!!」