175章 モルカー
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「何を見ているんだ?」
「『PUl PUlモル力ー』です。」
「モル力ー?」
「モルモット型の車が騒動を解決するドタバタギャグアニメです。」
「どこが面白いんだ?」
「人間の愚かさなどが見れて興味深いです。今とっても流行っています。」
「そんなに流行っているのか?」
「『えんとつ街のプぺル』に匹敵するほど流行ってます。」
「プぺル?」
「エンペラーコングの東野さんが描いた絵本をアニメ化したものです。」
「エンペラーコングの東野って?」
「捕まってないだけの詐欺師です。」
「脱法詐欺か。」
「そうです。原作の絵本もあるので読んでみます?」
「うん。」
秀一は「えんとつ街のプぺル」を読んだ。
「意外と面白かったなぁ。でもこれいじめの問題が微塵も解決していなくないか?」
「そうですけれど、毎日プぺル身体が臭くなるのは毎日下水でペンダントを捜してたせいだったので、もう臭いで虐められる事はないと思います。」
「臭くなくなっただけでアン卜二オ達がいじめを止める保証がないのがな。耳や手までちぎるくらいの完全な暴行だし。」
「確かにそうですけれど。。。」
「擁護はないんかーい!」
秀一はジェシーの顔を引っ掻き回した、
「あ~ん!ありがとうございます!」
「しっかし、モルモットの手足をタイヤにするだなんて日本人らしからぬ発想だよなぁ。」
秀一はモル力ーの日本人離れした発想に感服するのであった。