170章 無限列車編
秀一はひきこもり美女たち8人を集め、パワハラ会議を開いていた。
(まずいわ…。)
「何がまずい?言ってみろ。」
「それは…。」
「誰が喋って良いと言った?」
ガクガクガク
その瞬間、一筋の光が秀一の目の前を横切った。
「なんだ?この光は!」
「僕は神を越えた存在。超越神だ!」
「超越神だと?」
「君は世界が108の大宇宙でできているのは知っているな?」
「初耳だ。」
「僕は108の宇宙の全ての神を統べる神以上の最上位の存在だ。君は左手に鬼を右手に悪魔を吸収したな?僕はそれを脅威と見なした。君をこれから粛正する。」
「何ィ!」
「この宇宙ともども消し去ってくれる!この宇宙ごと消えてなくなれー!!!」
そう言うと超越神は秀一を宇宙ごと消し去ろうと攻撃を放った。
「宇宙破壊ビーム!!!!」
「は!こんなものぉ!」
秀一は気合いでビームを掻き消した。
しかし、余波でひきこもり美女たちの長い赤髪の毛先に炎が燃え移った。
「いやああああ!!!!!髪があああああああ!髪がああああ!!!」
「あついあついあついあついあつい!!!!」
「いやあああ!燃えてるー燃えてる~~~!!!!」
ひきこもり美女たちは必死に走り回った。
「あついあついあつい!!!髪の毛!」
「赤髪!あついあついあつい!!!」
ひきこもり美女たちの真っ赤な髪の毛は必死に走り回った甲斐なく燃え尽きてしまった。
「私のトレードマークの長い赤髪が!!!」
「私のチャームポイントの長い赤髪が!!!」
「私の真っ赤なサラサラヘアーがぁ…。」
「私の真っ赤なツヤツヤへアーがぁ…。」
「私のスマートな髪がぁ!!!」
「キューティクルがぁ!!!」
ひきこもり美女たちは全員ショックで死んでしまった。
超越神は秀一に訊ねた。
「最期に言い残すことは?」
「燃えるように真っ赤な髪が本当に燃えていく様が見れて楽しかった。幸せでした。真っ赤な長い髪の毛が儚く燃え盛って行く様を見るのが大好きなので。夢に見るほど好きなので。夢見心地でございます!」
「正気とは思えませんね。貴方頭大丈夫ですか?本当に吐き気がする。」
「だが僕は死なん!ひきこもり美女たちの仇は必ず撃つ!」
「僕は108の全大宇宙さえもあの世さえも一瞬で消し去ることができる。全大宇宙をも消し去る攻撃にはさすがの君も耐えられまい!」
秀一は焦った顔をした。しかし焦っているのは超越神の言葉を聞いたからではない!秀一の視線は超越神の後ろにあった。
「あっ!!フリーザさま!!!」
不意打ちしかできない男。
「なにぃ!?どこどこ!?サイン貰わなきゃ!!!」
不意打ちにいとも簡単に引っかかる男。
「バカめぇ!!隙あり!!!」
秀一は超越神を吸収し、超越神の力を自分の物にしてしまった。
「不意打ちが決まらなかったらあぶなかったな…。」
秀一は超越神の力を精錬して使い、ひきこもり美女たち8人とその髪の毛を生き返らせた。
「大切に伸ばされた赤髪、それを真っ赤に燃やされる。その瞬間こそ女性は一番美しい姿になる。それを見せてやるのがこの作者のファンサービスさ。」