168章 ロボコ
秀一はロサの元を訪ねた。
「何を描いているんだ!?」
「漫画に挑戦してみてますの!」
「どれどれ?」
秀一は漫画の表紙を手に取った。
「タイトルは『鬼嫁はツライよ」ですわ!」
「もろパクッてやがるううう!!!」
「略称は『鬼めつら』ですの!」
「なんだよ『鬼滅ら』って!パクリのダブルミーニングかよ!」
秀一はさらに漫画を読んでみた。
“全集中!深の呼吸!四十肩!”
“うちのマッサージは深呼吸しながら受けると施術の痛みを和らげられるんですよー”
“ありがとう!おかげで四十肩が良くなったよ!”
「クソ漫画じゃないか!!!」
秀一はロサの顔を引っ掻き回した。
「ああん!わたくしの綺麗な顔に傷があああ!!!」
「駄目だよ!パクッて糞は最悪だよ!?」
「パパパ、パクッていませんの・・・パクっていませんの…!」
さらに秀一は読み進めた。
“胸張ってごべーーん!!!僕が悪かったァーーー!!!!”
「これまんまワンピじゃないかよ!!!」
秀一はロサに電撃をお見舞いした。
「きゃああああ!!!」
「しかもトレスしているし!トレパクは著作権ドロボーだぞ!」
「パクリではありませんの!パロディですの!」
「パロディでもトレスはだめだろ!著作権違反だろ!」
「パクってごべーーんですの!」
「ちっとも反省しとらんだろうがああああ!!」
秀一はロサに火炎放射を浴びせた。
「熱い熱い熱い熱い熱い!!あつ~んいですわぁ!!!」
「パクり、ダメ絶体!」
「でもこれも『僕と口ボコ』のパクりですわよね?」
「シー!」