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162章 たい焼き
秀一はアキリサの元を訪ねた。
「何を作っているんだ?」
「ちょうどいい所に来てくれたわね!お兄ちゃん!」
「たい焼きか?」
「そうなの!食べてみて!」
パク!
「中身がたこ焼きになっている!」
「そうなの!なずけて『たこ焼きたい焼き』よ!」
「ややこし過ぎるだろ!!!」
秀一はアキリサの顔をステンレスたわしでゴシゴシ擦った。
「いあああああ!!!アキリサの美貌が台無しだわぁ!!!」
「こっちは何味かな。」
パク
「ん!?これは!?ピッヅァ!?」
「『ピザたい焼き』よ!ピザの具材をたい焼きに入れたのよ!」
「こっちも食べてみよう!」
パク!
秀一は驚愕した。
「鯛が入っている~!」
「名付けて『鯛入りたい焼き』よ!」
「だからややこし過ぎるだろ!!!」
秀一はアキリサの顔を引っ掻き回した。
「あ~ん!顔が滅茶苦茶だわ~!!!」
「『本物たい焼き』でどうだろう。」
秀一は冷静に命名するのであった。