143章 杏仁豆腐
ローサは秀一の元を訪ねた。
「こんにちは秀一君!」
「いただきまーす!」
秀一は杏仁豆腐を食べようとしていた。
「何を食べようとしているの?」
「杏仁豆腐だよ。食べたいならやるぞ。」
「本当?あたし豆腐だ~いすき!」
ローサは食卓にあった醤油を杏仁豆腐にかけた。
「おい!なにやってんだ!?」
「お醤油をかけて食べようかと…。」
「杏仁豆腐はデザートだぞ?甘いんだぞ?」
「そんな訳ないでしょ!」
パク!
ローサは醤油がかかった杏仁豆腐を食べた。
「なにこれぇ!甘じょっぱい!!!」
「だから言ったのに!杏仁豆腐は牛乳寒天みたいなものなんだ。」
「こんな甘いの豆腐じゃないわ!!」
「中国の豆腐は甘いのもあるんだよ!」
「あたしはこんなの豆腐だと認めないわ!!」
「てか醤油かけすぎだろ。」
「だって減塩醤油ですもの。沢山かけないと薄味になってしまうでしょ?」
「かわいいねホーント。だけど違―う!」
秀一はローサの顔面に溶解液をぶちかけた。
「いやあああ!あたしの美しすぎる顔がああああああ!!!!」
「減塩は薄味と言う意味じゃないぞ。」
「そうなの!?」
「味が薄くないのに減塩なのが減塩食品の凄さなのさ。」
秀一は常識の無いひきこもり娘たちに常識を叩飽き込むのであった。