140章 ウソジン
秀一はチェリーの元を訪ねた。
「言われていたものを買って来たぞ~。」
「あらん!ありがとうぅ!」
「うがい薬『ウソジン』!こんなに大量に何に使うんだ?」
「殺亡ウィルスに効くって言うから買い占めて転売して儲けるの!!!」
「アポーーーーー!!!!」
秀一はチェリーの顔を引っ掻き回し、顔面に鉄球を投げつけ、顔を蹴り飛ばし顔面から鉄壁に激突させた。
「あああ!私の美しい顔がああああ!!!」
秀一はトドメにりゅうせいぐんをチェリーの顔面にお見舞いした。
「いやああ!!!!!!!私の顔があああ!!コラーゲンがああああ!!!」
「やれやれ。」
「だって!ウソジンでうがいをすると陽性率が下がるって大阪府の府知事が…。」
「口内のウィルスが一時的に減るだけで体内の殺亡が駆逐されるわけではない。」
「でも口内のウィルスが減るならウィルスを人に移すリスクも減るでしょう?」
「それはまだ未検証だろ?」
「でも…。」
「お前のような転売屋のせいで本当にウソジンが欲しい人にウソジンが行き渡らなくて困っている人が居るんだぞ?」
「反省してまーす!」
「真面目に反省しろおおおお!!!」
秀一は電撃と火炎放射を同時にチェリーにお見舞いした。
「いやあああああああああ!!!!」
「それよりアマビエの刺青が殺亡ウィルスに効くらしいぞ!」
「なんですって!?」
「アマビエの刺青を入れた健康なハムスターと殺亡ウィルスに感染した後アマビエの刺青を入れたハムスターを同時に同じ箱で飼育したら、健康なハムスターは殺亡ウィルスに感染せず、感染したハムスターもアマビエの刺青をいれてから1日で完治したそうだ!」
「ほんと!?」
「ホントのようなウソの話!」
「すーごーい!アマビエグッズ買い占めなきゃ!!!」
チェリーはインフォデミックに踊らされ続けるのであった。