135章 最強の敵
秀一は8人のひきこもり美女たちと歓談していた。
しかし、そんな幸せなひと時を脅かす妖怪が現れた。
「む!妖気!?」
「きゃあああ!なにあれぇ!?」
そこに現れたのはマグマのような超高熱のスライムであった。
「はあああ!!!」
そのマグマスライムは美女たちに向けて高熱を放った。
「させるかあああああ!!!」
秀一は結界を貼り、美女たちと自分自身を守った。
しかし、マグマスライムはさらに温度を高くしていき、その温度は1万℉を超えた。
マグマスライムはさらに2万℉・3万℉…とどんどん温度を上げていき、衝撃の一言を放った。
「私の最大熱量は53万℉です。」
ドシーン(後ろの木が倒れる音)
マグマスライムはそう言うと、最大温度の53万℉まで温度を引き上げた。
すると結界内の温度も急上昇し、ひきこもり美女たちの美しい赤髪が自然発火した。
「きゃああああ!!!か!髪があああん!!!熱い熱い熱い!!!」
「熱い熱い熱い熱い熱い!!!髪があああん!髪があああん!私の赤髪があああ!」
「あああああん!!!赤髪があああ!!!赤いロングヘアーがあああ!!!」
「いやああああああん!!!あたしの美しすぎる赤髪があああ!!!私の美しすぎるロングへアがあああ!!!」
「あつあつあつあつあつあつあつあつあつ!!!!自慢の赤いロン毛が燃えていくわあああ!!!」
ひきこもり美女たちの燃えるように真っ赤な長い髪の毛は本当に燃え盛っていた。ひきこもり美女たちは命よりも大切な髪の毛の火を消そうと必死に走り回っている。
「いやああああああああ!!!私の唯一の友達の長い髪の毛があああああ!!!」
「私が愛をこめて伸ばし続けてきた私の長い赤髪があああああ!!!」
「命より大切な長い髪の毛がああああああああ!!!」
「命より大事なロングへアがあああああああああああ!!」
「熱い與い熱い熱い熱い熱い!!!私の努力の結晶が燃えてっちゃうううう!!!」
「水水水水水!!!!もうこれ以上アキリサの赤髪を焼かないでええええ!!!」
「いやああああ!!!消えて消えて消えて消えて!!!!お願い!髪だけは止めてええ!!!」
しかし、無情に炎はもひきこもり美女たちの長い赤髪を焼き進めていく。美女たちは無我夢中で走り回った。
「わたくしのルビーのような輝くつやつやヘアーがあああん!!!」
「私のさらさらヘアーがあああん!!!この長いサラサラヘアを髪に靡かせる事が私の生きがいなのよぉおおおお!!!」
「もうやめてええええ!私の薔薇のように華美な長い赤髪をこれ以上焼かないでえええ!!!」
「何でもするわ!なんでもするから!!!髪だけは止めてえええ!!!」
しかし、願い空しく燃え残っている髪の毛にもどんどん炎が燃え上がっていく。
「あああん!酷いわ酷いわずっと大切に伸ばし続けてきたのにぃ!!!」
「生まれた時から一度も切らずに伸ばし続けてきた赤髪がああああああ!!」
「朝な夕なに大切にお手入れし続けてきた綺麗な赤髪がああ!!!」
「毎日12時間もお手入し続けてきた大事な赤髪なのにぃいい!!!」
「いやあああ!髪を傷つけられるぐらいなら死んだ方がマシよおおおお!!!」
「神主さんを魅了する私のセクシーな赤いロングヘアーがああああ!!!」
「私の魅惑のロングへアーがあああああ!!!」
だが美女たちの赤髪はどんどん猛火に包み込まれていった。
美女たちは阿鼻叫喚を上げながら走り回ったが、その甲斐なくひきこもり娘たちの髪の毛は燃え尽きた。
「そ、そんなぁ!!!」
「いやあああああ髪が無いいいいい!!!」
「私の完璧な美髪がぁ!壊されたぁ!」
「私の赤髪は神主さんと私を繋ぐ運命の赤いだったのにぃ!!!」
ひきこもり美女たちは全員ショックでショック死してしまった。
「皆!」
「最後は君の番だな。これで終わりだ!!!」
「ぐおおおお!!!まだまだ~!」
「しぶといな!」
「当然だ。僕の炎はまだまだこんな者じゃないからな。」
「何だとぉ!?」
「食らえ1000万℉の大熱波!!!!」
「まさかこれほどとは…だがこの程度では僕を倒せない。僕の耐熱性を甘く見るな!」
「だが僕にはまだまだ上があるよ!今度は一気に100億℉だ!!!」
「暑い…汗だくだ…この僕が熱中症になりかけるなんて…!」
「ならば1000億℉だ!!!」
「あつあつあつ!低温やけどしたのなんて初めてだ!」
「あと一息!1000兆℉だ!!!」
「ぎゃあああああ!!!」
マグマスライムはついに倒されたかと思ったが、その瞬間時が止まった。
マグマスライムは時間操作の能力もあるのである。
「ふう。危ない所だった。」
「それはどうかな?」
「キサマ!なぜ動ける!?確かに僕以外の全ての物の時間は止めたはず!」
「時間操作くらい僕にだってできるんだよ!」
「なん・・・だと・・・!?」
「時を戻そう!」
秀一は時間を戻した。美女たちは生き返り、髪の毛も再生した。
秀一は美女たちにフルパワーの結界を貼り守った。
「これで終わりだ!1000京℉!!!」
「グエー!!!!」
マグマスライムはついに消滅した。
「たかだか1000京℉程度でやられるとは情けない。僕はまだ最大熱量の1%も出していないよ。」
秀一は一息ついた。
「そして、時は動き出す!」
ひきこもり美女たちは何事もなかったかのように秀一と談笑を続けるのだった。